＠日暮里 d‐倉庫(2012/8/22 1ステージ)
http://www.geocities.jp/azabubu/index_d.html
全自由 予約2300円 当日2800円 学生 予約2000円 当日2500円
黒沢美香＆ダンサーズ work in progress「大きな女の踊り」
構成・演出・振付：黒沢美香 衣装：木檜朱実、前田哲彦
音響：サエグサユキオ 照明：三枝淳
18人の大きな出演者
糸山明子、金子典子、木檜朱実、小島晴子、後藤茂、三枝はな、さそうすなお、
須加めぐみ、高野真由美、滝口美也子、玉邑浩二、戸川悠野、堀江進司、南呼子、
吉川恵子、吉田法子、吉田由紀子 リナ・リッチ
ミカヅキ会議 初演「渚の風」
構成・演出・振付：黒沢美香 作詞・作曲：前野隆司 衣装：武藤眞子
出演
前野隆司：慶応義塾大学教授、ロボット工学者
武藤浩史：慶応義塾大学、詩人、作曲家
横山千晶：慶応義塾大学、英文学者
2012/8/22(水)晴 7:35-9:38PM(62/休15/46)最前方 客席超満員(100人?)
客層：大人と20歳代。女性過半数。
客入れ：開場時30人ほど。最前ミニ椅子。折り込みチラシそれなり。パンフ B5
3ページ。挨拶、プロフィール。カーテンコール各1回。
本公演に向けた途上公演と、中年学者ダンサーのお披露目公演 2本立て。
・黒沢美香＆ダンサーズ work in progress「大きな女の踊り」
構成。女性と男性で衣装分け、男性がオレンジのグラディエーション入って目立ち。
・薄明かりから4人。前屈、片足をもって立ち、エビぞり、伸びと、体操めいた動き
どことなトリ連想。グループに分かれたり､雑じったり。ポージングでそれぞれの
肢体を見せながら。上手壁際に竿をもち、また睡眠する、1組は向き合って、緩やかに
振りをしあう。
・前方と後方に孤独に1人。ユニゾンで振り、ポージング。ペアでコンタクト。
対峙するように動き。バリエーション。バレエめいたり、その場で瞬発。男性1人が
介入、間を小走り。顔に手を当てたり。
・男性が残り、やがて3人に増殖してトリオ。
・女性4人、綱を持って四方に展開。綱を振る。男性1人なわとびをして、昏倒。
加わって7人がとりどり。鴉の鳴き声。集まって、はーばーはと発話しながらユニゾン
・総員で傾ぐ。寝転がりコロになって、1人を乗せて移動させるなど。歩行、ポーズ
横に並んでユニゾン。4人残り、やがて暗転。
どことトリめく動きをミニマルに繰り返し、種々バリエーションで連綿とつなげ。
コンタクトをしたり、男性ダンサーをアクセントとしたりも面白く。ノンストップの
ダンサーズを楽しむねこ。
・ミカヅキ会議 「渚の風」
構成。年がやや離れた眼鏡の男性2人と紅一点。無音。武藤さんのソロ。二の足を
踏むような、後ずさりながらのステップ。前野さんがタップめいたステップ。
デュオ。横山さんが加わり、開脚して崩れる動き。
横山さんを巡る三角関係のようについては、割って入るような動きをして、離れて
いってパートナーを変え。相手の動きとのユニゾンが組んではほぐれての繰り返し。
・3人で歌い。武藤、横山が離れてデュオ、その間前野さんは意味をつくっちゃ
ダメとかブツブツ言い続ける。前野は片足をつき。武藤は足をとられて、横山は
足をのせられて、レイホーと叫ぶ。
・三角関係、肩に手をのせる。武藤の背を押して飛ばす。3人とも手を上げて、空を
みる。前野と横山は離れてステップ、ユニゾン。体を手で叩く。武藤と横山は
立ち、寝てデュオ。
・3人、体をクラップしてセッション。会話をしているかのよう。跳躍、ユニゾンの
後、離れて歩行。誰と誰がペアになるのか。横山はその場ステップ、やがて
ユニゾン。とりどりになって、前野はその場でじたんだを踏むようにタップ。
他の2人は床で静止。3人が中央に集まり、手を丸め。波音が聞こえ。武藤前野が
並び､横山は後方を歩行。3人とも屈んで床に手をつき。前野だけ立ち上がる。
武藤横山は歩行。暗転。
自身と関係性に向き合い、考え感じたあれこれを全編ダンスで表現して、たっぷり。
調整はしても妥協しない、打ち込みぶりがひしひしと伝わり。バリエーション種々、
発話と歌を交えて飽きさせず。ダンスというか、人となりの個性も伺えて、楽しく
見るねこ。
・アフタートーク 9:39-9:49PM(10)ほぼ居残り
黒沢美香
以下記憶を箇条書き。
（テーマ 崩れる体）体の崩壊、溶解は使うが、崩れるは思い浮かばない。原型から
崩すことはやったが、今は崩れた体の隙間の中でやっているので、それどころでは
ない。ダンスで崩れる体は悪くない。細いところをたぐるような感触があって、
わずかになったところを、ダンスは教えてくれている。
角度や速度は前のようには行かないので、立ち方や辿り方を意識するようになった。
（やってみせる）段に乗るときも斜めからできないので正面からのる。
そんな手間取ることが愛おしく思っている。前は崩して踊ることに憧れていた。
今回、2つのことを一緒にするのは初めて。ダンサーズはこれ以上は踊れないくらいに
踊ってくれた。ミカヅキ会議はこれがダンスだというのをやってくれた。自分が
踊っているときの幸福感はないが、そうでないと消えていくダンスをプレッシャーに
したいと思っている。
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