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 五反田団・ASTROV 共同公演「アンダスタンダブル?」

 @東五反田 アトリエヘリコプター(2012/9/26-30 6ステージ)
 全自由 予約2500円 当日2800 円

 作:前田司郎 演出:ジャン・ドゥ・パンジュ
 舞台監督:金安凌平 テクニカル:山口久隆(S・B・S)、山本マキ、
 Benoist Faivre、Jef Matten 衣裳:Severine Besson 稽古場通訳:原真理子、
 中島香菜 宣伝美術:木村敦子 制作:Anne-Lise Blanc、五反田団制作部
 助成:独立行政法人国際交流基金 公益財団法人セゾン文化財団
 企画・製作:五反田団、ASTROV
 出演:
 西田麻耶(五反田団)
 宮部純子(五反田団)
 黒田大輔(THE SHAMPOO HAT
 クレアヘレン・カアン
 ピエール・ミニャール
 ボローディア・セレ

 2012/9/26(水)晴 7:35-8:48PM(1'12)最前方より 客席超満員(70人)
 客層;大人より。女性過半数。
 客入れ:開演定時20分前から整理番号順。ミニ椅子1、雛壇にパイプ椅子5列の通常。
 最前列中央に関係者席、演出用と思って鱈さもあり(最低限の2席意外を開放。)
 折り込みチラシそれなり。パンフ A4 3ページ。いつもの手書き。
 物販。台本500円。フランス部分も全部日本語で書かれ、シニカルなのねとか思う
 ねこ。カーテンコール2回1分。

 フランス側のオファーによる作品。
 舞台。簡素なベンチ3を組み替えて使用。 
 お話。日本人男性からフランス女性に声かけ。アイラブユーから波紋。知っても
 いないのになぜどうして。気持ちが先走って、男性は映画へ誘い。やがて、女性にも
 恋は伝染。3組でなぜどうしてで始まる問答が交わされるのだった。

 簡単なことが伝えられない、つもりも判ったもらえない。そんな滑稽で切ないコミュ
 ニケーション模様を描く、恋愛ベースの会話劇。中学レベルの片言英語でシンプルに
 問いかけ、ほとんどすれ違い勘違い。笑わせながらも、わかり合う難しさや個々心情
 がぽつぽつわき上がり。今の前田世界を全部入れ。妄想劇場、身体表現めき、
 シニカルコメディなど、演劇趣向あれこれと楽しませてくれ。

 首を傾げてつつ、ちゃんと聞こうとするフランス人達。ちょっといい人達過ぎて
 ありえないような疑問はあり。日本人側の恋の動機も唐突でそんなものと言えば
 そうなのだろうけど、うーん。黒田さんのはじめ役者はチャーミングで○。

 アフタートーク 8:54-9:31PM(35)最前方から ほとんど居残り

 記憶とメモによるので、不正確で断片的なことをお断り。
 
(経緯)「すてるたび」ベルギー公演の後、ジャンから連絡連絡があった。
 新宿で通訳なしで離した。中学英語の片言で。その経験が面白くて、この戯曲を
 書いた。9月のフランスのワークショップで発表公演をした。言葉と2人の演出方法
 の違いが気になりあって大変だった。発表は巧くいき、喧嘩はなく、小競り合いは
 あり、信頼関係を結ぶことができた。

 1年たって来日して1ヶ月稽古した。作品の理解が深まり、俳優と演出はすでに信頼
 関係ができていた。自分は稽古場にいかなかったが、巧くいったと聞いている。

(内容)じゃあ日本語なら理解しているようで深いとことは理解できていない。理解を
 照明できてない。違う言語ならこれが端的にみえる、替わりやすくなるのではと
 思った。メタファーがいろいろある。たとえば水は嫌いというが、呑まないと
 死ぬから呑む。言葉も一緒で理解に言葉は邪魔だが助けになる。英語は片言で伝える
 ことができると涙するくらいエキサイティングだった。それを舞台で再現できたと
 思う。

 ジャン(感想) 個人的に感動してる。3年前からの願いが実現した。たくさんの
 人から力をもらい、困難を乗り越えて。スカイプで延々話してきた。人々が星座の
 ように鳥かご(?)を作り上げた「奇跡」。スペクタクルは氷山の一角、その下には
 膨大な、一日8時間の稽古がある。冒険をいきる感じ。五反田団に魅了されてきた。
 前田さんの方法は新しい、興味を広げることができた、

 前田 この25分で俳優を通じて稽古する大変さを解ってもらえたと思う。一つの台詞
 について、5、6時間は話す。これはジャンのためか、フランス人はそうなのか
 (ジャンはゆっくりと演出する)テキストは17ページしかないものだけど(大変)。

 質問コーナー
 Q1 好きになるのがいつも日本人からなのはなぜ。
 前田 最初は男女だけで決めてなかった。男を日本人にしたのはフランス人から
 日本人はありそうだけど、逆はなさそうでおもしろそうだったから
 この前ダーツバーへいったら、女子に声をかけていたんはフランス人の三人だけ。
 うらやましかった。

 Q2 (フランスの方)やり方はどうちがったのか。
 ジャン 蓄積で進展していく、継続的に世界をつくっていく。ワークショップで
 調整が必要なシーンがあったが、純子は指示に従わなかった。動機をもっていないと
 演技はできないという。やるのが俳優だ、しかし示唆をうけた。とか。

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