＠東池袋 あうるすぽっと(2012/10/18-28 13ステージ)
http://www.owlspot.jp/
全指定 前売5500円 当日5800円
原作：別役実（白水Uブックス） 構成・演出：小野寺修二 脚本：きたむらけんじ
美術・アートディレクション：中山ダイスケ（daiconinc.）
舞台監督：藤本典江 音響：水谷雄治 照明：磯野眞也 衣裳：稲村朋子（daiconinc.）
ヘアメイク：宮内宏明 演出助手：大庭裕介 美術助手：中山工輔（daiconinc.）
宣伝美術：土屋勇太（daiconinc.） 票券：後藤まどか 制作：荒田智子
プロデューサー：佐々木弘毅 エグゼクティブプロデューサー：池田道彦
共催：あうるすぽっと（公益財団法人としま未来文化財団） 豊島区
主催：イープラス アトリエ・ダンカン 企画・製作：アトリエ・ダンカン
出演：
南果歩、中山祐一朗、山田悠介、川合ロン、藤田桃子、矢沢誠、吉村和顕、
小野寺修二
2012/10/19(金)晴 7:05-8:21PM(1'15)前方中央 客席4割（150人？）
客層：コアなファンと豊島区民。年齢差あり。男女半々。
客入れ：後方に空席。折り込みチラシ厚め。パンフなし。物販。パンフ 1000円。
□20ｃｍ厚紙ブックレットを斜に台紙に乗せた、立体体裁で販売。別役実の
作品関連と写真中心。 カーテンコール2回1分。
舞台。低く水を張った水槽。色を抑えたファイル棚、ソファ。下手テーブルに花と
白磁の茶器。間に背もたれのない椅子3。
物語。失踪した夫の捜索を警察（役所）へ願い出る妻。彼女が失ったのは夫だけでは
なさそうだ。
シュールな動くインステレーション。物語りより足下をすくわれるような気分と空気
が全編。１役複数、２つの時空同居ら、変化変調に物語りを解体、再構成。誰でも
あって、どこでもいくらでもと結局なにものでないという、怖面白さを映し。不安も
面白く、興味深く。
赤いワンピの南さん演じる妻がまさに紅一点。周囲はパッチワークされたグレー
衣装で多役をくるくるくりん。スムース・スピーディ、時に重力無視の体で天衣無縫
に動いて、お家芸。通過するだけ、所有できない妻を現し。
いつもの家具や見立て（靴が受話器、書棚がホテルベットとか）に、ゴムワイヤの家
フレームで場を形造り。溜める間に心情とユーモアを浮かばせて、これまでより
色濃くフラッシュ。振り回される担当係員・中山さん、素知らぬ顔で振り回す同僚・
藤田さん、そして不気味、悪魔的印象で神出鬼没の小野寺さんが印象。
[月間一覧］