＠大崎 アトリエヘリコプター(2014/7/22-27 7ステージ)
ほぼ自由席(整理番号付き) 予約・当日とも2500円
＠京都 アトリエ劇研 7/31-8/4 6ステージ
作・演出：前田司郎 照明：山口久隆（S-B-S) 舞台監督：榎戸源胤
宣伝美術：べ 制作：清水建志 主催：五反田団
出演：
初演2011/11/17-20(1時間18分)と同じ。西田の夫役で山田が出演(初演は急病のため
降板）。
西田麻耶(ボランティア代表)
後藤飛鳥(ボランティア副代表)
大山雄史(ボランティア)
中川幸子(ボランティア)
前田司郎（後藤飛鳥の弟）
宮部純子（司郎の会社社長の娘）
山田(西田の夫）
2014/7/17(水)晴 7:35-9:14PM(1'39)正面前方 客席満員(110人)
客層：20-30歳代中心、あと中年層。男女半々。
客入れ：整理番号順。開場時で40人位。通常の客配置。正面桟敷1、
ミニ椅子1、ひな壇にパイプ椅子5列。サイドはミニ椅子1、パイプ椅子2列。
折り込みチラシそれなり。パンフ A5 4ページ。手書きの各挨拶。
物販。過去上演台本とか。カーテンコール1回。
舞台。初演と同じ。平台、折りたたみ長テーブル、事務イス、子供部屋タンス。
お話。震災後、せき立てられる気持ち先行でボランティア。主宰が専制、反旗の
繰り返し、虐げられるのはいつも庶民的な人。
率直な焦燥の心理劇、シニカルな風刺劇とか、いろいろとれるけど、そんなことは
さておきの爆笑劇、逐一笑うねこ。真顔でギャグかという、キテレツな怪演技続出。
片思いの女性に奥手に迫る、前田さんの奇態な動きがすごい、大笑いねこ。
高飛車で独裁的なボランティア主宰・西田さん。予測不可能の言動が面白すぎ。
大山君も面白すぎるんだけど、情けなさが勝って負け勝負。
アフタートーク 9:21-9:39PM(18)ほとんど居残り
山田を除く、出演者全員
前田 この作品は(劇団員たち、聞いていないので声かけ）震災があってごたごた
していた2011年の秋に初演。ＤＶＤを観たら、震災のことはほとんど言って
いない、直後で言えなかったのかと。造り手にとって社会的な演劇だけど
（客席から笑い、おかしいですか）震災でなにかしないと。でも、演劇をするのは
被災地で迷惑だなとか、何か違うなと思ったことが話の出発点。
ボランティアサークルは茶化してるけど、何かしないとという気持ちがある。
しかし、寄付はしない。中身はくだらないけど、鶴を折ることをバカにするので
なく、自分たちならたぶん贈ることより作ってる間のことが楽しくなって、
ただ送るだけの団体になるだろうなとか、いろいろ考えた。
大山君は今日もダメ、稽古場ではあんなに面白いのに。
大山 客席にやべー、引かれてるなと分かるけど、面白くはできないし。
前田 そこは自分を信じないと、大山君は心が折れて負け戦になっている。大山君が
かわいそうで西田が笑えない。今日は少し笑ってもらえたけど。
舞台俳優はＴＶで使ってもらえないね。大山君を面白いと推しても、ふつうの
芸能人のキャスティングになってしまう。ＴＶの人は面白いより、知られている人
を使って観てもらえるようにするのが最初。オーディションでみんな萎縮しちゃ
だめだよ。
宮部 なれないから、稽古をせずにいきなりやらされるから。
前田 映像の人は自分でつくるから。「スキヤキ」は稽古をしたけど、あれは
イレギュラー。ＴＶ、映像の監督はなにもしなくともいい。向こうで怒号が
あげっているが、立ち会ってはいない。ダメとＯＫだけいっていればいい。
カメラもみんなプロからできちゃう。これはまずいと思って、怒号があがる現場へ
いったらなんか邪魔。優しいので監督立ち会いたいというので、と受け入れて
くれるが。
宮部 映像の俳優は同じ人間と思えない。容姿が良くてそこそこできる。
前田 舞台俳優はアウェーだと力を出せない。大山は稽古場がホームで、劇場が
アウェー。みんな堂々としていればいい（でも誰も自分たちのことを知らない
から）知らない人がでているのがすごいんだよ。心は堂々と、表はへこへこして
いればいい。
宮部 ちょっとしたことで光るような演技になればいいかと。
前田 そうじゃなくて、休憩時間に光らないと（誰が偉い人か、現場ではわからない）
派手な服の人が偉い。年齢ではない。誰を最初に倒すかが大事。
前回の京都公演は驚くほどお客がいなかった。今日面白かった人は好きな人に、
つまらなかった人は嫌いな人に勧めてください。
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