＠駒場東大前 こまばアゴラ劇場（2016/3/24-27 5ステージ）
全自由 前売一般：3000円 当日：3300円 前売学生：2000円 当日 2300円
ペア割引：5000円（前売のみ）
＠大阪 ウィングフィールド 3/17-20
作：中村賢司[空の驛舎] 演出：岩崎正裕[劇団●太陽族]
舞台監督：永易健介 舞台美術：池田ともゆき 照明プラン：池辺茜
照明オペレーター：葛西健一 音響：大西博樹 イラスト：ミノティカ（土谷稔）
宣伝美術：粟根まこと 制作：岡本康子(TRASH2)
提携：ウイングフィールド、（有）アゴラ企画・こまばアゴラ劇場
助成：芸術文化振興基金助成事業、アーツサポート関西
主催：プロジェクトKUTO-10
出演
工藤俊作：男1
久保田浩[遊気舎]：男2
保[兵庫県立ピッコロ劇団]：男3
鈴村貴彦 [南河内万歳一座]：男4
津久間泉 [空の驛舎]：女1
中道裕子：女2
佐々木淳子[劇団●太陽族]：女3
小川愛理：女4
林田あゆみ[A級MissingLink]：駅員
2016/3/26(土)晴 6:02-7:29PM(1'27)中段中央 客席7、8割(35人）
客層：大人より、中年層も多い客席。男性過半数。
客入れ：開場時10人ほど。左右にゆとりある椅子5列。前から誘導。折り込みチラシ
厚め。パンフ A4 3ページ。次回公演。来年3月 サカイヒロト作、樋口ミユ演出。
物販なし。カーテンコール1回。
俳優の工藤俊作プロデュース公演。ＯＭＳ戯曲賞大賞を受けた中村賢司新作上演。
舞台。簡素な駅の待合室。中央正面向きに背中合わせベンチ。左右に背もたれのない
ベンチ各1。後方、大きく格子状窓。
お話。夜の電車ホーム、待合所。中年男（工藤）は電車はあれやこれや文明の利器は
不自然ともう一人の男（久保田）へ話しかけ。彼は管理教育について行けずリタイア
した元教師、相手もまた仕事について行けず無職。どこにも行けない2人の前に
職場や家族の現実が立ち現れていく。
現実に疲れた者に突き刺さってくる、がっつり対話劇。ファンタジーな装いも甘くは
ない辛口。登場人物が若者から老年まで広いのがよく、それぞれの現実をよく映し。
さらりと流すことのない応酬が、観る者の現実に共鳴、良く響き。孤独もモノローグ
に墜ちず、対話発なのに感心。終盤、砂漠にオアシス、それが駅舎というアジール
（避難所）だと提示。休んでいいの言葉が優しくて、なんか泣けてくるねこ。
[月間一覧］