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＠横浜 KAAT神奈川芸術劇場大スタジオ(2021/06/05-26 24ステージ)
全指定 一般6800円 U24チケット3400円 高校生以下1000円 シルバー割引6300円
＠豊橋 穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホール 6/29-30 2ステージ
＠兵庫 兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール 7/3-4 2ステージ
作・演出：岡田利規 音楽監督・演奏：内橋和久
美術：中山英之 （建築家） 照明：横原由祐 音響：佐藤日出夫
衣裳：Tutia Schaad 衣裳助手：藤谷香子（FAIFAI） ヘアメイク：谷口ユリエ
舞台監督：横澤紅太郎 編集：鈴木理映子
宣伝美術：松本弦人 宣伝写真：間部百合 宣伝衣裳：藤谷香子
宣伝ヘアメイク：廣瀬瑠美 企画製作・主催(神奈川公演)：KAAT神奈川芸術劇場
出演：森山未來、片桐はいり、栗原類、石橋静河、太田信吾／七尾旅人(謡手)
演奏：内橋和久、筒井響子、吉本裕美子
能「敦賀（つるが）」53分
ワキ（旅行者） ：栗原類
シテ（波打ち際の女）：石橋静河
アイ（近所の人） ：片桐はいり
後シテ（核燃料サイクル政策の亡霊）：石橋静河
歌手：七尾旅人
演奏：内橋和久
筒井響子
吉本裕美子
休憩11分
能「挫波（ザハ）」55分
ワキ（観光客） ：太田信吾
シテ（日本の建築家）：森山未來
アイ（近所の人） ：片桐はいり
後シテ（ザハ・ハディド）：森山未來
歌手：七尾旅人
演奏：内橋和久
筒井響子
吉本裕美子
2021/06/14(月)曇 7:02-9:03PM(53/休11/55)中段上手 客席満員(150人)
客層：20-30才代中心、2世代、男女半々。
客入れ：感染対策。検温、手指消毒、セルフもぎり。6種あるチラシ、ロビー置き。
当日パンフなし、配役はロビー掲示。物販。パンフ A4縦半分 1000円、サントラ
1500円、戯曲本。カーテンコール3回後、規制退場。
コロナ禍で中止後、「「未練の幽霊と怪物」の上演の幽霊」を経ての上演。
舞台。床に橋がかりと本舞台な枠取り。中手前の白線であちらとこちらを別けたり。
真正面に演奏者3人、上手枠外に歌手。コンビニのように無機質で、影ができない
照明が施され、なんか死の世界感を醸し。
お話。「死んだ」社会的な理由、因果を語る夢幻能。前半は叶わなかった核燃料
サイクル政策、廃炉となったもんじゅのこと。後半は新国立競技場とそこでの
建築家ザハ・ハディのこと。
痛ましさがじわじわと刺さり堪らない。日常で他人事の事件も、うやむやにされた
憤りや悲しみが擬人化で体感できるものとし。鶴賀は絶望だが、挫波はしかし
建築自体のもつ希望を感じさせ。流線型のフィクション、都市のビジョン、力となる
の台詞とか。ここでない世界へと誘う演奏、サウンドスケープはさすが内橋和久。
もう連れていかれたままでもいいという。
シテ役はダンサー、鶴賀の石橋さんのただならぬ佇まい、動きに目を奪われる。
テクニック以外の存在感。挫波の森山さん、前半も達者、遠くを見る目線が印象。
両アイを務める片桐はいりも踊るように語り、見もの。
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