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＠吉祥寺 吉祥寺シアター前ベンチ (2022/03/01-28 9:00〜19:00)
予約不要/無料
構成・演出：萩原雄太 美術・空間デザイン：福留愛（iii architects）
電話制作：立原充泰 主催・企画製作：吉祥寺シアター（公益財団法人武蔵野文化
事業団）
昼のプレイリスト
・犬飼勝哉「彼方からの悩み」(10分) 出演：キヨスヨネスク
・瀬尾夏美「ミルフィユ・グラウンド」(14分)出演：安藤朋子
・武本拓也「血の端にすわる」(10分) 出演：伊藤新
・中島梓織「声にならない」(8分) 出演：清水穂奈美
（夜のプレイリスト →レポート）
・大崎清夏「ヘミングウェイたち」(10分) 出演：キヨスヨネスク
・五所純子「Π」(9分) 出演：清水穂奈美
・佐々木中「女声二部のための夜の朗誦」(7分)出演：安藤朋子、清水穂奈美
・得地弘基「所作にかんするチュートリアル」(7分) 出演：伊藤新）
2022/03/14(月)晴 MONO開演前 4つのテーブル・電話装置。カップ置き、ゴミ入れも
あり。今日は風が強くて肌寒い野外ベンチ、暖かい飲み物を用意すればよかった
（劇場カフェではコラボのチャイがあるらしい）。MONO終演後に夜分もと思ってた
けど、寒さに負けて見送ったねこ。
趣向。黒電話の受話器を取り、テーブルのプレイリストにある電話番号へダイヤルを
回して掛けてると、朗読一人芝居が開演。
・犬飼勝哉「彼方からの悩み」
アパート発、ペットを飼うことや更新料で悩んでいるらしい男性。野太く渋い声。
噛んで含んだような説明混じりが妙だなと聞いていると、私たちとは違う立場から
みた日常生活語りと知られ。 ＳＦ！？、視点と考え方が面白し。
・瀬尾夏美「ミルフィユ・グラウンド」
鳩へ語る男の半生語り。鳩が聞き上手でほっこり。鳩は代々で伝えていくから忘れる
ことはないと。その優しく確かな自信へ感銘を受けながら、確かなものはないと思う
男の哀しさが沁み。誠意とユーモア、安藤さんの優しい声が素敵。
・武本拓也「血の端にすわる」
格式が高い母親、劣る父親の家系。立ちはだかる、不確かだけど大きな家の問題へ
考え巡らしていく男の一人語り。淡々と抑えた口調も、しばしばモシモシと問いかけ
てきて、切羽詰まった心境がうかがい知れ。実際、家は面倒だよねと思いながら、
頷くねこ。
・中島梓織「声にならない」
いきなり謝罪で始まる、仕事で凡ミスをした女性の揺れる気持ち語り。女性には
病があり、それも相乗するという実のところ困った状況。話しかけられても返せ
ないという、電話相談な身になってもどかしく聞き、珍しい体験をするねこ。