＠下北沢 駅前劇場（2022/10/29-11/08 13ステージ）
全指定 前売当日共一般4500円 台本付5500円 学割2000円 高校生以下割1000円
作・演出：松本哲也 CP：佐藤こうじ 美術：泉 真
舞台監督：中西隆雄、小川陽子 音響：Sugar Sound 照明：鷲崎淳一郎（ライティ
ングユニオン） 演出助手：坂本奈央（終のすみか） 演出部：小笠原遊香、
高橋あずさ（終のすみか） スタンドイン：森崎健康（ＫＡＫＵＴＡ）
方言指導：梢栄（劇26.25団） 宣伝美術：吉田電話 宣伝写真：向殿政高
（株式会社optigraphic） 制作助手：前田明子 制作：関根明日子（株式会社
明後日）、小松台東
出演：
吉田久美[演劇集団 円]:黑木由美
桜 まゆみ : 野島聡子
藤堂日向 :村井保彦
佐藤 達[劇団桃唄３０９]:村井保
今村裕次郎:澤登 順
小園茉奈[ナイロン100℃／小松台東] :安琴美 旧姓・黑木
松本哲也 :西元誠司
2022/10/31(月)晴 7:03-8:48PM(1'45)最前列 客席6割?（80?人）
客層:2世代、男性過半数かな。
客入れ:感染対策。検温、手指消毒。パイプ椅子8列の通常。当日パンフ A4カラー
3ページ。物販。上演台本、トートバッグなど。カーテンコール1回。客席もまだ
劇世界から抜け出さず、ダブルは控えた印象。
舞台。昭和の家。板敷きの居間、上手、テーブル2方それぞれ2人掛けソファ。
下手にゆったり目の椅子1、棚にコミックスら。奥側に台所、ダイニングテーブル。
上手側に2階への階段設定。足音（!!）の聞かせた方が巧い。上手袖側に玄関への
廊下の一部が見え。
お話。宮崎の地方都市、田んぼに囲まれた家。出会い別れ、互いの連れ合いとの
離婚を経て、今は静かに二人暮らしの男女。結婚は未だせず。先送りの日々に寄る辺
ない人達がやってくる。ちょっと荒れ模様の数日を描く。
よく飲み物を飲む人達、乾いているのは心もまた。行きづらい世界にもがく、地方の
家族の、男女の、孤独な人のありさまを匂いたつような演技、時に残酷な言葉と
優しい眼差しで物語る。生きて愛してそこにそうして、それも二人寄り添っている
かけがえのなさが沁みる。暖かくも我が身を淋しく省みるねこ。
演技体の素晴らしさに加え、美術、音響照明ら空間造形の精緻さに感動。ライブで
体験する醍醐味、120%なり。
[月間一覧］