＠恵比寿 恵比寿・エコー劇場(2024/07/25-28 5ステージ)
全自由 早割4000円（事前振込）当日精算4500円 当日5000円
子ども（中学生まで）1000円
作：唐十郎 演出：中野敦之
舞台監督:齊藤良介 照明:山崎佳子(Brilliance) 音響:平井隆史(末広寿司)
舞台美術:中根聡子 衣裳:砂田和美 劇中歌作曲:小室等、小林雄二、石川鷹彦、
サトウユウスケ 劇中歌編曲:サトウユウスケ タップダンス指導:米澤一平
腹話術指導:鈴木優(デュー・プロモーション) 宣伝美術:秋澤一彰 (秋澤デザイン室)
企画制作:岡島哲也(合同会社ヨルノハテ)、椎野裕美子
主催：劇団唐ゼミ☆、センターフィールドカンパニー合同会社
芸術文化振興基金助成事業
出演：
椎野裕美子:春日野八千代
津内口淑香:貝
倉品淳子 :老婆
丸山正吾 :ボーイ主任
小島ことり:ボーイ1、看護婦
谷洋介 :ボーイ2、甘粕大尉
丸山雄也 :腹話術師
赤松怜音 :人形、防空頭巾の女1
米澤剛志 :水道飲みの男
かくたなみ:防空頭巾の女2
三木香 :防空頭巾の女3
2024/07/28(日）猛暑 2:03-3:47PM(1'40)前方上手 客席ぼぼ満員（150人）
客層:2世代 ベテラン、女性過半数。
客入れ:感染対策 手指消毒任意。前夜、制作紺野さんからの一斉メールにて、
猛暑下の開場待ち短縮のため、10分繰上の報あり。ロビー狭くてはみ出すからね。
その開場時で30人弱。通常客席前に２列追加、段差があって舞台が近くて○。
当日パンフ B5 3ページ。物販なし。カーテンコール1回3分。マイナーな唐戯曲を
再浮上させることに血道をあげてきたが、多くの団体で上演されてきたものには
力が、唐十郎の真髄ありと取り上げたとか。
6年ぶり椎野さん復帰となった舞台。連日の猛暑下に有り難い、劇場公演。各地へ
遠征したいとのこと。
舞台。クラシカルな茶色の喫茶店。上手、丸テーブルと椅子、蓄音機。下手、カウン
ターとハイスツール、横に手洗い場。真正面に店の大扉、表に「喫茶肉体」。扉を
門型に囲む火山の壁画。三方壁はシースルー、地上からの階段見せ。客席通路を
花道に使用。
お話。かつての宝塚歌劇団スターが営む喫茶「肉体」。人形を介して会話する
腹話術師、水道水をむさぼり飲んで去る男が常連。マスターの厳しい教育について
行けない従業員はままならない。そこにスターに憧れる少女と老婆がやってくる。
元スターは少女に一目惚れし、弟子とするが。
過不足なく、シンプルソリッドに唐さんの言葉と登場人物/役者をみせ。何かに
駆られて現実との間揺れる、その様が夢幻に走らず、現実に立つ人物の視点、心情で
演じられて、くっきりと親近。終盤の満州への急展開は風音SEだけと効果最小。
腹話術師と人形は人形、役者それぞれで演じられて丁寧。壁仕込みの三面鏡あり、
その客観視が残酷、心中に親近感。椎野さん堂々の復帰、華あり明るく、強くても
弱い、人間味がある演技が素敵。ボーイ主任・丸山さん、狂っても冷静。
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