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＠横浜 大通り公園 横浜市技能文化会館前 特設劇場（2024/03/20ー24 5ステージ）
全自由 早割（事前振込)3800円 前売予約（当日精算）4300円
当日 4500円 こども（中学生まで）1000円
脚本：唐十郎(1972年) 演出：中野敦之 舞台監督・照明：齋藤亮介
音響：平井隆史（末広寿司） 舞台美術：鎌田朋子 衣裳：林麻子
劇中歌作曲：安保由夫、サトウユウスケ、椎野裕美子、林麻子
劇中歌編曲：サトウユウスケ 宣伝美術・宣伝イラスト：秋澤一彰（秋澤デザイン室）
企画制作：岡島哲也（合同会社ヨルノハテ）、椎野裕美子
出演：
津内口淑香：妹 千羽スイ子(都市の掃きだめに咲く徒花一輪。）
林麻子 ：姉 暁テル子（ボアゴベの「鉄仮面」を夢みる。）
丸山雄也 ：タタミ屋（挫折の少年王者。）
米澤剛志 ：紙芝居屋（今日も少年少女に夢はこぶ。）
赤松怜音/三木香(Ｗキャスト）：おしろい婆ァ（おしろい塗りたくった聖女さま。）
丸山正吾 ：味の素海外出張部長 味代（この世を味わい尽くしたエリート商社マン。）
ヒガシナオキ：味代の部下 味の素（この世のすべてをせせら笑う。）
鷲見武 ：中年男（妻を亡くした一匹オオカミ。 ）
松本一歩 ：公園課職員(見世物小屋主)（月光に照らされた東京都職員。）
佐野眞一 ：タタミ屋の叔父（元満州鉄道職員。）
井手晋之介：警官 明智小五郎（堕落した正義の人。）
宇野雷蔵 ：ドテラ男（姉の元亭主。）
赤松怜音/三木香：町の女1（ぬるめと熱めの淡いを知り尽くす。）
かくたなみ：町の女2（何事につけ、てっとりばやい。）
赤松怜音/三木香：町の女3（幸薄いパーマ屋の奥さん。）
宇野雷蔵 ：町の男（影薄いパーマ屋の亭主。）
佐藤昼寝 ：鉄仮面（その素顔は誰も知らない...。）、乞食
2024/03/23(土）曇 4:32-6:43PM(53/休10/66)最前方 客席8割?（120人？）
客層:2世代、女性過半数。
客入れ:感染対策 特段なし。土足可の座布団桟敷4、ビールラック席2、パイプ椅子2、
べンチ2、パイプ椅子1列（不使用？）。客席部分に屋根、舞台面は青天井なので、
気温は野外と同じ。トイレはすぐ近くの公園のと技能会館内のが使用でき。
当日パンフ A5 3ページ。物販未確認。カーテンコール2回。
2年半ぶりの公演。公園大通り、左右にマンションの狭間にオープンテント。
舞台。正面、左右で男女分けの公衆トイレ、壁に「有志来たれ 今宵待つ 少年王者」
の落書き。天井に大蛇の壁画。下手に水飲み場。正面左右に天幕はないので、通行人
が覗き込んでゆき。
お話。都会の公園に紙芝居のヒーローに憧れ今だ止まぬ、畳屋の青年。乞食達の
ファッションショー、殺人を犯し逃亡する姉妹に遭遇してキリキリ舞い。姉妹が
大事にするボストンバッグには、殺した情夫の首（鉄仮面）。追い詰められる姉妹の
魔の裁判が始まって。
とても面白くて、ちくりと痛い。勇ましい冒険譚と痛ましい事件、虐げられし者の
反逆、救済の諸相が混然一体。これらを映す、続々登場の怪人物・アウトロー達の
変態と狂気が愉快/哀切のダブルバインドでやってくる、圧倒の唐十郎戯曲。
オープンエアの場でこだまする欲望の咆哮が時代への反逆のようで痛快。熱気溢れる
若い役者達がストレートにくるのもしかり。鉄火な妹・津内口淑香さんと、おとぼけ
がオアシスな姉・林麻子のコンビが○。ネガティブポジティブでなにしろ躍動する
味の素部長・丸山正吾さん、痛ましく愛おしい、蹉跌青年・丸山雄也さんも印象。
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