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 青山円形劇場+宮沢章夫プロデュース「スチャダラ2010」

 @渋谷・青山円形劇場 (1996/10/17-22)  前売り4200当日4500
 構成・演出:宮沢章夫 作:高橋洋二、三木聡、山名宏和、細川徹、上原美香、
 黒川麻衣ほか
 出演:スチャラダパー(bose、ani、shinco)、温水洋一、伊沢磨紀、大堀浩一、
 池津祥子 ほか全16名

 1996/10/20(日)曇7:00-9:00?pm 完全円形客席(奥に向かい左側から)客席満員(395)
 客層:20才代中心+ときどきおやじ。女性過半数かな。客入れ:特記なし。
 
 10年前、ラジカルガジベリビンバシステムでやった「スチャダラ」の続編?なそ
 う。これ観てないねこ。このあとくらいかな、ラジカル見始めたの。なんにせよ
 、スチャがホントに出演しちゃうのが嬉しい今回。

 お話。精神病院から失踪した久保田(shinco)。残されたノートには荒唐無稽な
 物語が。高層ビルにあるスチャダラ社、彼はそこの社員。なんだかカラオケだよ
 どうかね、君〜の陰では陰謀が。殺人犯の濡れ衣、されど無罪放免の中国人(ani)
 は、謎の電気屋(大堀、bose、shinco)の一派に。彼らはトルエン密売での資金
 集め、東京殲滅のウイルスばら巻きを画策。一方、久保田とその父を探す看護婦
 (池津)は、バードウォッチング兄弟と果てしなく三角関係。当の久保田はスチ
 ャダラ社の66階へ。そこの扉で向こう側にいる男を見る。彼はいったい。って
 よくわかんないまま、唐突に幕。  

 面白いの連鎖反応が楽しい。細かなコントや言葉をとらえて、どんどん展開して
 く。本筋に関係あったりなかったり、コント通しも微妙に絡んだり、結構複雑。
 音楽やスライド挟んでいったりの賑やかなそのさまは、ラジカル時代彷彿。まあ
 「風」って感じだけど。最近だと、箱庭とピクニック計画以来の賑わいがいい。
 特に前半○。カルタをバットで打って、ばらまかれたやつで急に遊び始めちゃう
 とか、無邪気なのが単純楽しい。出演者も楽しんでるのわかって、いい感じ。

 で時々、静かな演劇風。死者との対話、寡黙な場とか。無邪気な心には、辛いと
 こあり。醒めちゃうっていうか。まだ全体それならいいけど、今回はバランスと
 してどうなのかしら。ちと不思議程度の盛り込みにして、無邪気な部分を主にし
 てほしかったねこ。

 スチャ。冒頭付近で、今夜はブギーバック。歌聞けて嬉しい。3人共、ちゃんと
 芝居に絡んでいるのは嬉しいところ。演技は固いけどしょうがないか。でも、ト
 ルエンねたとか、楽しそうにやってて○。

 役者。伊沢さん。巧い。すっかりコント世界にとけ込んでる。温水さん。いつも
 どおり。課長役が妙になじんだりして○。

[青山演劇フェスティバル]