宮沢章夫＆ウクレレプロデュース「会議」
＠渋谷・青山円形劇場 （1997/11/5-9 8ステージ） 全指定前売り4200当日4500
作：別役実 演出：宮沢章夫 音楽：櫻井圭介 美術：加藤ちか
出演：きたろう 原金太郎 宮川賢 伊沢磨紀 池津祥子 戸田昌宏 佐伯新
今林久弥 松竹生男 朴本早紀子 村島リョウ 小沢直樹
1997/11/8(土)晴れ 7:05-8:35PM 入口側正面中段より 客席ほぼ満員（380人)
客層：20〜30才代中心でおじさんおばさんまで幅広く。女性過半数。
客入れ：注意な場内アナウンス。舌足らず女性の声がなんともいえない。
青山演劇フェスその４。「遊園地再生事業団」宮沢章夫の演出。
舞台。完全円形。花道は前後に各１。他は素舞台。劇中しつらえるのと別役世界に
入る儀式あり。文字どおり、電柱と電話をこの世に下ろす仕掛けになるほろ〜。や
るな、加藤ちか。
お話。潜在する会議願望を試そうと仕組まれた実験。主宰者の思惑通りにはいかず
に・・・。儀式つうかイベントを元作品頭尾に配す。６６の変な盆踊りと一緒ね。
宮沢版エピローグ◎。「会議」に決定的に欠けていた「打ち上げ」を２０年後に補
完するナイス。あるなしじゃ、駅までの気分は180度違うね。
変容する会議、形ばかりで中身すとっこどっこいな会議。おかしく無気味で面白い
戦争の罪と忘れ去る国民を重ねて読むのは簡単。それよか、ずれた展開や純粋不条
理として、得体知れなさを楽しむのが○。さらりとした会話、関係性が良く分かる
呼吸と間合い◎。しおらしそうで効果音入れたりな、わざとら演出もちと楽しい。
役者みな巧くて◎。きたろう。傍目に無責任ととれる様がはまる。伊沢磨紀。全く
知らずな自分の世界おばさんを体現。今林久弥。男４の爆弾主張に足る、クールな
押し出しの強さ◎。朴本早紀子。女３の小爆弾ぶり。座りかけ椅子のもどかしさに
代表な不思議演技○。
[青山演劇フェスティバル] |