水と油「Patchworks−水と油 小作品集− 4×4／甘い罠／トリミング」
＠三鷹市芸術文化センター 星のホール（2004/3/5-7 4ステージ）
http://www.mitaka.jpn.org
全指定 前売当日とも 3000円
舞台監督：橋本加奈子 照明：阿部康子 音響：伊東尚司
作曲：佐藤芳明（甘い罠）、権藤知彦（４×４） 衣装：斉藤絵美
宣伝美術：西山昭彦 イラスト：小林正英 プロダクションマネージャー：辻奈都子
主催：（財）三鷹市芸術文化振興財団
出演：
じゅんじゅん、ももこん、おのでらん、すがぽん
佐藤義明（アコーディオン 甘い罠）
2004/3/6(土)晴 2:05-3:33PM(28/休12/20/休10/17) 前方より 客席超満員(250人)
客層：20-30才代女性最多に女性8割。家族的な幅の広さ。
客入れ：当日券あり、補助椅子20？ほど。折り込みパンフ。A5 3ページ。挨拶、
作品紹介、写真入りキャストと一言、予定。次回公演。「スケジュール」ツアー
6/17-27＠シアタートラム（以降、高知、大阪、名古屋）「スープ」ツアー
（北海道）。モーツァルト楽曲とコラボ 10/30＠王子ホール（以降大分）。新作
来年2/18-20＠新国立劇場
いずれも20分ほどとコンパクト、初の小作品企画とか。
舞台。素舞台、やつぎばやに持ち込み式。いつものテーブルと椅子に加えて、秘密の
小部屋も登場（甘い罠）
かちっと細部まで創り込まれた小作品、三者三様。種々の非日常が織り込んだ、４×４
夫婦生活の綾を苦笑いとともに描く、甘い罠。重力無法のフォーメイションをスピー
ディでライブ感ある視点転換でみせる、トリミング。足りない位が丁度いい20数分間に
、不足などなく十二分に盛り込み。完成度高くも、肩が凝らない笑い忘れず。技巧と
茶目っ気の案配◎。次回再演がますます楽しみになったねこ。
・4×4 初演：2003/4＠新国立劇場Dance Exhibition 2003
構成。1紐枠の中に四人、枠が歪むと人も鏡像のように変化。2往来や会社、独りでに
片手が上がり困る人。他人とシンクロ、なお困惑。3男女が食事。つれないというより
、逞しい女にしてやられる男。4紐枠な箱が移動とともに重力方向が変化、中の男は
翻弄され。5帽子と鞄、4人絡まるようにリレー。
精緻に隙なく創り込みつ、ユーモアの余裕を残して、お見事な一品。天衣無縫、重力
無法の振付と動き、有機的な連なりには感嘆。高完成度のマイムをもって、いじまし
い男達のとほほさを描いて、面白いねこ。座席都合で、床上の動きに見がたいとき
あり。唯一残念ねこ。
・甘い罠 新作。構成・演出：じゅんじゅん（だっけ？）
舞台。上手、帽子掛け、テーブルと椅子で夫婦住まい。上手前方に押入サイズの小部屋
アコーディオン引きの男が常駐するラジオ局？。
構成。甲斐性なしの夫は仕事をくび。どうにもならないのか、テーブルに突っ伏す夫婦
妻のへそくり宝くじ×、ギャンブル×、差し押さえ。萎えそうな体を互いにポンプ
アップ。夫に仕事が舞い降り。相手の時計をみて用を足す、見せまいと意固地になる。
そんな風になんだかんだと、つかず離れずな二人。
いじましい夫婦の無言劇。ヨーロッパのアニメとかありそうな、ユーモアとペーソス
ラジオなアコーディオンと時々ニヤミス、にやにや笑いねこ。
・トリミング
舞台。長机１、椅子２。それぞれ走らせながら。
構成。コーヒーこぼれ掛けの傾いたコーヒーカップ。あわて顔と姿勢のまま静止した
人たちが解凍するシーンからスタート。重力無法のフォーメイションの数々。壁を床
に見立てて「上る」とか。ラストは、カップをテーブルから滑り飛ばしてキャッチ
給仕するカフェ。二度も驚かされた女性客が自らして、割っちゃうオチつき。
スピーディな動きで３作品で一番ライブ感高し。一糸乱れぬ動きと、外すユーモアの
案配巧し。
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