水と油「急降下」
＠三軒茶屋 世田谷パブリックシアター（2003/8/21-24 5ステージ）
http://www.setagaya-ac.or.jp/sept/
8/22sアフタートーク 8/23m未就学児入場可・子供料金設定公演
全指定 前売り3500 当日4000円
子供2000円 SePt倶楽部会員3200円 世田谷区民3300円
作・演出：水と油 照明：小笠原純[ファクター] 音響：伊東尚司
舞台監督：宇佐美雅人[バックステージ] 衣裳：斎藤絵美
イラスト：小林正英 宣伝美術：西山昭彦、江戸川卍丸
宣伝写真：神戸健太郎、青木司 プロダクションマネージャー：辻奈都子
提携：世田谷パブリックシアター 協賛：キリンビール株式会社
助成：日本文化振興会 舞台芸術振興事業 企画・製作：オフィス 水と油
出演：
じゅんじゅん、ももこん、おのでらん、すがぽん
2003/8/24(日)晴 3:10-4:22PM(1'10) 1F後方より 客席ほぼ満員（650？人）
客層：老若男女、幅広く散らばり。女性過半数。
客入れ：当日券不明。1F満員＋補助席、2,3Fに空席あり。ロビーにチラシイラストの
人形版を展示。折り込みパンフ。B5 6ページ きちんとリーフレット。挨拶、スタ
ッフ、出演者から一言、過去公演、今後の予定掲載。
次回公演。9-12月「見えない男」ワールドツアー。来年3月「4×4」再演＋新作＠
三鷹芸術文化センター、4-5月アメリカツアー、6-8月朝日舞台芸術賞「寺山修司賞」
受賞記念 国内ツアー＠シアタートラムほか。
物販。Ｔシャツ(1500円)を終演後販売。
日本人離れした身体表現のパフォーマによるフィジカルシアター最新作。会場もお隣
のトラムから拡大。
舞台。いくつかの事務所や住居の調度が点在。中央に青緑のドアと帽子掛け。上手奥
から製図台、ワインとグラスは置かれたテーブルと椅子、ビルの模型が置かれたテー
ブル。転じて下手。スタンドと椅子。置き棚とタイプライタが置かれた椅子。
構成。設計事務所で働く人々の仕事と生活を、無重力感覚の移動や別空間との行き交
いを交え、トリッキーに表現してく。
１電話が鳴っているがどこか？。椅子が電話だったり。ビルの模型、覗くと中に人が
おり、こちらをみていてびっくり。
２女性が落ちてくる。助け起こそうとすると、すぐに倒れてしまうを繰り返し。降り
て上がる動作をする、１人だけ異なる動きをする。
３男が睡魔に襲われている。抱えるほお、体は水かゴムのように流動的になる。鏡を
みていると、自分とはどこかちがう動き。２組でミラー〜４人でミラー、１人だけ
どこか違う。
４エレベータを待つリーマン。女性がいきなり泣き出したり。なにかとあって乗れな
い。おまけに上下だけでなく、横にもエレベータは移動して、男を素直に乗せて
くれない。
５会議の様子をコマ送りのような動きで。ビデオのトリックプレイのように行きつ
戻りつ。なんかの説明会？、３人が長机に座り、話を聞き。他人の様子を伺いなが
ら、反応する１人。いつのまにか置いてきぼり？。机や椅子を滑らせて、動きまく
りながら、追従。
６ビル型の積み木。一人づつ抜いて積み木崩しゲーム。結構大胆にして、また外乱が
入ったり、ハラハラ。しかし、部外者がぶち当たって、積み木を崩してしまう。
７エレベータ内に鞄を置き忘れる。落ちる。鞄やものがなくなってしまう。
８操り人形のような人。タクシー、レストランで食事する男女。操り手と人形役を
くるくる入れ換えながら、暴走。
９椅子に座る４人はスカイダイビングのように落下しながら、飛ぶ。
即物的に落下、どこか抜け落ちているなど、無重力＝掟破りの表現あれこれ。演出
（照明）と身体表現での空間造形もまた掟破り。机と椅子を自在に動かすことで、
落下場面なのに水平移動をいれたり。また、封筒や鞄を仲介にあり得ない空間通し
の連結をしたり。など、不条理な空間造形が面白いねこ。
個々の動きは生活マイム前面。なせいか、若干あるダンスな動きにちと違和感あり。
マイムの表現力の高さは言わずもがな。分解しそうな体を自分で支える動きとか、
ありえないことも「リアル」に面白くみせ。お馴染みの役柄、三枚目なムードメイ
カー・すがぽん、クール・じゅんじゅん、お惚けおじさん・おのでらん もちゃんと
生かされ、お楽しみところ。
と、それぞれのシークエンスは演出、パフォーマとも上等なれど、全体のグルーブ感
で物足りなさあり。小粒を磨き上げるだけでなく、構成のダイナミックさもほしいと
思うねこ。
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