＠五反田 アトリエ・ヘリコプター（2006/1/28-29 4ステージ）
http://www.helico5.com/
全自由（ホットドリンク付） 予約1000円 当日1300円
スタッフ：猪川哲一朗、小早川晋、中道智子、本郷華里
出演：
江川瑠衣 ：白浜芽守（めもる パン店LOHAS？ チーフ）
古谷充子 ：睦 隆子（工員 訳あって茶色好き）
山本由佳 ：カジキーン知奈（行員 シンガポール人の妻 スカーフで頭を覆う）
吉田麻生 ：幸福邦子（行員 クール顔）
加藤英一[FMG] ：三井涼介（行員 女性行員に好かれる）
中川幸子[五反田団] ：山野辺愛（めぐむ 行員 歌がうまい）
黒田大輔[THE SHAMPOOO HAT] ：坂上一（外回り担当）
望月志津子[五反田団] ：和田都美子（大きな鳴子こけし 苦労人）ほか
瀬戸寛(1/28)、斉藤庸介(1/29)：喫茶店の客
2006/1/29(日)晴 7:35-9:03PM(1'28) 中段より 客席超満員（60人）
客層：20-30歳代中心、男女半々。
客入れ：開場受付は開演定時30分前から。こけしあられと、お茶をもれなく配布。
工場につき底冷えがすると希望者ヘ毛布貸与。Ｌ型客席。桟敷2、釣り椅子1、雛壇
に椅子2。立ち見5,6人あり。 折り込みパンフ B6 3ページ。劇中曲目、出演、
出演者予定。物販。古谷充子さん書き下ろしイラスト（カレンダー？）500円。
カーテンコールなし。
待望久しい、むっちりみえっぱりの復活公演。ほぼオリジナルメンバーと五反田団、
THE SHAMPOOO HATにて。
会場。五反田団主宰・前田司郎さんの実家。キャッツシアターも近い、東邦製作所
本社工場の２階。がらんとプレハブっぽく、ファンヒータをガン焚きも薄寒し。
舞台。入口に名曲喫茶「鳴子こけし」の小看板。最初は椅子をならべ、ガラステー
ブルを置いて喫茶店のつもりらしく。以降、階下のパン工場、従業員休憩所らしく。
洋服箪笥、ラックと座卓をおき。元倉庫ぽい場所の廊下側サッシ、入口金属戸を
そのまま使用。
お話。健康と環境配慮なロハス志向らしいパン屋さん。売れ筋は「茶殻パン（茶殻が
まんま入っている）」。新製品は「味噌汁パン（噛むと汁がでる）」となんかへんてこ。
女性中心工員達のとりとめなさすぎ会話と、男子を巡っての密やかな恋愛戦争。
そして、２階で喫茶店を営む「こけし（「鳴子こけし」まんま）」との交友、近所
迷惑なトラブルに端を発した戦争。合間にクラシックの名曲をはさんで転換とか。
場面１ こけし達がスタッフを勤める名曲喫茶。階下のパン屋女子行員がしばし
休憩。リクエスト曲を記憶違いしても、非を認めないパン屋チーフ。
場面２ パン屋の休憩室。工員達のおしゃべり。喫茶店主・巨大こけし和田都美子
（スケバンスカートを身につけ、頭に亀裂がある訳あり。役者がこけしを手に演技）
とチーフのしみじみ会話。東北出身こけし・和田都美子の苦難の半生モノローグ。
場面３ 男女工員３人でバスケ大好き、チーム組もうか話。尖ってる男女２人に
ついていけない男１人。尖ってる男が好きな女は大胆アプローチも、バスケに熱中、
恋も忘れがち。
場面４ チーフが朝な夕な流す川平慈英ビデオの大音量に、和田のスタッフこけしが
苦情。いきり立つチーフ、言いまかされ泣いて帰るこけし。チーフが三大テノールを
聞きに帰ったりで人手不足、工場は大わらわ。好ましく思う男性を助っ人に頼んだ
女性行員。エロ良い思いをする。現場を同男性を好きなもう１人に気取られる。
場面５ パンにこけしアラレが混入、チーフに恨みを持つこけし達の犯行。すわ、
こけし達との全面戦争か？。和田の亀裂を、チーフはバームクーヘンなケーキで
埋めてあげて、すんなり和解。
ファニーでシュールが日常茶飯事。すっとんきょな唯我独尊ぶりは衰えるどころか、
パワーアップ。人間より人間くさい、こけし族が日常にいる世界。不可思議も自然体
にとけ込んで、ゆるシュール。とりとめなさすぎ、事が起きてもお咎めなしの会話
とも、なんともいい脱力感を醸して◎。逐一、逐次くすくすとくすぐられる面白さ。
改めて愛情を感じちゃうねこ。たまには、できれば、定期に公演を続けてくれること
を希望ねこ。
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