＠新宿 THEATER/TOPS(2006/8/22-27 9ステージ)
http://theatertops.at.infoseek.co.jp/
前売 指定席3000円 自由席2800円 当日3300円 学割2000円
作・演出：蓬莱竜太 美術：伊達一成 音響：今西工
照明：松本由美[東京舞台照明] 宣伝美術・衣装協力：小原敏博[アカエボシ]
宣伝写真：引地信彦 制作：神野和美
出演：
西條義将 ：長男・赤木光太郎
小椋 毅 ：次男・赤木薫
古山憲太郎：三男・赤木正道
津村知与支：四男・赤木鉄志
恩田隆一[ONEOR8]：五男・赤木優吾
加藤亜矢子：のりべんちゃん（鉄志の彼女）
2006/08/27(日)曇 7:06-8:25PM(1'18) 前方上手 客席ほぼ満員(120人)
客層：20-30歳代中心、単独とお友達連れ半々。男女半々。
客入れ：ベンチ1列、雛壇に椅子席12列。最前列に自分の身は自分で守る！？
手ぬぐい配布（そんな場面あり？）。冷房効きすぎ（途中止めたようだけど）。
夏風邪こじらせてしまいますですねこ。折り込みチラシ1.5cm厚 ビニール袋に
いれてほしいねこ。折り込みパンフ A4縦割 挨拶、配役、スタッフ、予定掲載。
次回公演。来年4/17-30＠TOPS 同10/5-8＠三鷹芸術文化 物販なし。
カーテンコール1回1分。
内外とも男芝居が続く、若き名手・蓬莱竜太。今回も骨太な男5人芝居。
舞台。日本家屋の庭兼大工作業場。こぢんまりとリアル。中央奥、上手半分に木造の
2階建て屋。手前袖側に作業場の屋根一部。下手奥に立木と物置。手前に犬小屋、
入口からブランケット、上には葉っぱぱらぱら。
お話。変人、野卑と近所の評判がよろしくないらしい、大工の5人兄弟。飼い犬の
死因が隣家の犬に孕まされたためと、一同殺気立ち。一番可愛がっていた末っ子だけ
は、なぜか醒めた顔。訝る兄たち。やがて、両親の突然死が怒りの元に通じる事、
末っ子の言動は彼だけが母親が違うという事によると明らかになる。それぞれに揺れ
始める兄弟達の思い。
湿らず、荒れず、ええ感じのウェルメイド・プレイ。腹違いの兄弟との軋轢、親の死
で取り残された子の不安と焦燥、そして継ぐこと、らありげなテーマを決して安く
なく、悪戯に重くなく、手がけ。荒くれとおまぬけの外観に、ぐっとくる繊細な心情
を浮かばせ。怒り声や拳固が優しさからできていることが感じさせて、じんわり。
実のところ、ごく普通の兄弟の思いやりが共感せられて、しみじみねこ。中短編な
佳作も充実の手応えはさすが。シリーズ化を考えているようで、楽しみねこ。
[月間一覧］