＠日比谷 シアタークリエ(2007/11/7-12/30 62ステージ)
http://www.tohostage.com/theatre_crea/index.html
全指定 前売12000円 プレビュー公演11000円
作・演出：三谷幸喜 美術：堀尾幸男 照明：服部基 衣裳：黒須はな子
音響：井上正弘 ヘアメイク：河村陽子 舞台監督：松坂哲生
邦楽：杵屋五七郎 邦楽作曲：鳥羽屋長秀 作曲：荻野清子
所作指導：藤間万恵 日舞指導：藤間達也 三味線指導：杵屋裕太郎
津軽弁指導：中村ひとみ 宣伝美術：タカハシデザイン室 題字：武田双雲
プロデューサー：小林香、小嶋麻倫子 スーパーヴァイザー：宮崎紀夫
出演：
ユースケ・サンタマリア：川上音二郎（座長）
常盤貴子 ：川上貞 （その妻）
戸田恵子 ：助川タエ（劇団スタッフ）
堺雅人 ：伊達実 （座付き作家）
堺正章 ：甲本与之助（劇団スタッフ）
浅野和之 ：津田山蔵人（劇団員）
今井朋彦 ：飯尾床音 （劇団員）
堀内敬子 ：伊東カメ （劇団スタッフ）
阿南健治 ：大野熊吉 （劇団スタッフ）
小林隆 ：小村寿太郎（外交官）
瀬戸カトリーヌ：ホイットモア夫人（劇場オーナー）
新納慎也 ：野口精一 （外交官補佐）
小原雅人 ：綿引哲人 （弁護士）
ベーカー・ウィリアム・ヒュー：ヘンリー・アーヴィング（名優と呼ばれる）
シェーリア・カーン：守衛
2007/12/1(土)晴 6:32-9:52PM(1'28/休20/1'29)最前方上手 客席満員(600人)
客層：20-30歳代最多、大人寄りに幅広く。女性過半数。
客入れ：凝った文字入りエントランス壁、ロビー内装と緞帳ら意匠＋意欲的なサービ
スを行う新劇場。おにぎり、サンドイッチとか美味しいと評判。全ひな壇でPARCO
劇場か本多劇場かという見やすさ。でも、ロビー狭すぎ、休憩時間は満員電車（なの
で座席で飲食可能）。本多劇場倍近いキャパにかかわらず、ロビーは半分。
なんとかしてほしいねこ。折り込みチラシなし、アンケートはロビー置き。係員は
積極的に誘導、案内。物販。パンフ A4 1500円 ビニール袋付き。
劇場の紹介ページつき。ほかクリアファイル800円。 カーテンコール3回3分。
芸術座リニューアル。こけら落としは三谷幸喜と仲間達がやってくるヤアヤアヤア
な座組にて。
舞台。中世ヨーロッパ、オリエンタル入った宮殿装置。左右袖にバルコニー、正面
森の印象画。
お話。明治期、アメリカ巡業を敢行した冒険演劇人・川上音二郎と妻の貞。売り上げ
を持ち逃げされても、糊口を凌いでなんとか劇場押さえ。明日は初日というところに
大問題。俳優がストライキを起こしてしまったのだ。やる気もやがて萎えた音二郎、
とある出会いに一念発起。一夜にして、ヴェニスの商人をなんとか上演しようと
するが。
まったりとてんてこ舞い。懐かしい「ショー・マスト・ゴー・オン」趣向。川上音二郎らの
実話に想を得て、膨張リミックス。愛すべき演劇人とかかわる人々のツボを押さえた
ドラマ群と案配よくまとめ。
役者それぞれに得意技を発揮。見せ場だけでなく意外性も添えて、観客と役者に
楽しいものとし、流石。古くからのファンには、阿南さんの役柄が「ショーマスト」
してて嬉しく。自意識過剰に独走する役の今井さん、小林さんが堪らず。珍しいもの
を見せてくれる浅野さん、堀内さんにちと驚き。
しみじみと等身大、また起用に不器用芝居をしてコメディアンヌな戸田さんには感心
させられ。堺さんは通常の笑顔ベースで喜怒哀楽。ユースケ、常盤さんもそのまんま
堺マチャアキが笑いどころの要となり、任せすぎでは？な、過度の活躍ぶりがなんか
お労しいと思うねこ。 伏線のちりばめと回収量は少なめ、ほどほどの頻度で行われ
てて商業演劇仕様。上演3時間超はちと長め印象、2時間版が見てみたいねこ。
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