＠渋谷 PARCO劇場(2008/11/18-12/28 47ステージ)11/18-22プレビュー
http://www.parco-play.com/web/page/
全指定 前売当日とも9000円
作・演出 三谷幸喜 音楽：荻野清子 美術：堀尾幸男 照明：服部基
音響：井上正弘 衣裳：黒須はな子 ヘアメイク：河村陽子 舞台監督：松坂哲生
製作：山﨑浩一 企画：佐藤玄 プロデューサー：毛利美咲
企画製作：(株)パルコ
出演：
中井貴一：男
戸田恵子：女
演奏 管鍵”樂団(高桑英世(Fl.) 庄司和史(Ob.) 山根公男(Cl.) 荻野清子(Pf.))
2008/11/24(祝月)雨 7:03-9:12PM(2'06)前方上手 客席満員(460人)
客層：老若男女、大人よりに幅広く。女性過半数。カップル多め。
客入れ：当日券、補助席不明。開演5分前から、三谷氏の緩い前説アナウンス。
タイトル、出演者のこととか。場内くすくす笑い。折り込みチラシそれなり。
パンフ無し。物販。パンフ A4 50ページ 1500円。佐藤浩一、三谷、中井対談収録
ポスター1000円 500円。 カーテンコール2回3分。
書き下ろし2人芝居、夫婦ものは初めてとか。
舞台。電飾に縁取られた巨大な円筒ドア内に、円形寝室。ベット２、テーブルのあり
ふれた調度。ベット間の距離が変わったり、からくり屋敷に出物があったり、ペット
がやってきたりは、常ならずなお楽しみ。下手に正装のバンドマン、彼らも常ならず
以下同文。上手上部に2人が出会った日からの日数を電光表示。日数というより、
歳月の重みと感じてみたほうが○。
お話。ダンサーの妻と作曲家の夫、思いながら離れてしまった2人の今とあの頃。
苦みも旨みな、シニカルコメディ。アンハッピーも嫌な気持ちにさせないウェルメイド
な仕上がり。今とあの頃の場面を交互。食い違う記憶と真相、変化する境遇と変わら
ない性格を対比して、面白し。電話応対事情など何気ないところに良く性格を現し、
巧し。ありふれた夫婦、男女の日常の事件と心情を織りこんで、観客それぞれに共感
できものとし。「永遠なんてないのよ」とつぶやく妻、出世魚な劇的変わり身の内に
永遠に変わらない恋情が覗いて、切ないねこ。察しながら、なにもできない夫が
不甲斐なくも、ダメさが妙に愛おしい。アクティブなカメレオン演技の戸田恵子が
素敵。常ねらぬ、うじうじパジャママンぶりの中井貴一は、困ったもんだな好演？。
演出は大小ネタ満載。心情投影のベット移動や舞台回転。バンドマンの明躍暗躍。
物語をはみ出しての彼らとの絡みに性格や、素？の表情も楽しいところ。
[月間一覧］