＠駒場東大前 こまばアゴラ劇場 (2009/9/2-8 8ステージ)
http://www.komaba-agora.com/
全自由(整理番号付) 一般 前売3500円 当日4000円 学生・シニア(65歳以上)3000円
青春18歳差切符5500円（年齢差18歳以上のペア割引） 20組限定セットチケット
6000円 （青年団『青木さん家の奥さん』と2公演）
＠大阪 精華小劇場 8/17-23 7ステージ
作：平田オリザ[青年団] 演出：内藤裕敬
舞台監督：永易健介 美術：加藤登美子 照明：皿袋誠路 音響：堤野雅嗣
音楽：藤田辰也 大道具：(有)アーティスティックポイント 小道具：重定礼子
衣裳：高本章子 宣伝美術：長谷川義史 専属トレーナー：針・骨接ぎ野本
運搬：堀内運送（株） 制作：奈良歩 企画制作：南河内万歳一座
主催：南河内万歳一座 提携：（有）アゴラ企画・こまばアゴラ劇場
平成21年度文化芸術振興費補助金（芸術創造活動特別推進事業）
出演：配役下記
内藤裕敬、鴨鈴女、藤田辰也、荒谷清水、三浦隆志、前田晃男、重定礼子、
木村基秀、福重友、中津美幸、皆川あゆみ、岡ひとみ、鈴村貴彦、倉重みゆき、
手嶋綾乃、松浦絵里、藤川央子
2009/9/2(水)小雨 7:37-9:17PM(1'40)中段中央 客席超満員(75人)
客層：学生〜中高年まで、年齢層高めに幅広く。男性7割。
客入れ：アゴラに万歳の幟が並び。整理券配布、開演30分前に番号順呼び出し。
ベンチ1列、ひな壇に椅子5列。15人/列でびっしり。前側が見易いと誘導あり。開演
定時から、鴨鈴女さんから諸注意とグッズPR。自然に拍手が沸いて、良い感じ。
補助椅子追加。折り込みチラシそれなり。パンフ A4 5ページ。配役表なし。
WEBの対談と、学生服の役者写真掲載。「ムリヤリ青年談」と思いで語り。
次回公演。「似世物小屋」ツアー＠北九州、高知。
物販。旧作上演台本。タオル400円、ストラップ450?円。うちわ250円。CD2000円。
カーテンコール1回、しゃなりと一礼。
異種格闘技と噂の交換上演企画。今回のふれこみは世界一やかましい「Ｓ高原から」
舞台。名物のパッチワーク幕はなし。段ボールハウスに囲まれたホームレス憩いの場
の体。中央ガラステーブル脇に、煤けた一斗缶、蚊取り線香、床にゴムタイヤ。
ビーチベットほかとりどりの椅子とソファ。ブルーシート屋根の段ボールハウス周り
に、洗濯物、ビニール傘、盆栽とゴミ箱一杯の空き缶。
お話。高原のサナトリウム、不治の病を患った人達の静かな日常と確たる「生と死」
、関わる人ともざわつく胸の内。
舞台がさらに近く、ぐっと迫る。熱くて切ない、心揺すぶられる「Ｓ高原から」。
声がでかく、よく動く役者達はなにより表情が豊か。青年団が丸ペンなら、万歳は
Ｇペンの劇画風タッチ、に陰影に富み。ひとみの色、笑みに差す影まで鮮やかに繊細
に心を映していく。引き込まれ、すっかり感情移入してみてしまったねこ。
まんまベタ静かにさせない、ええ案配にデフォルメした演技が小気味よく。荒谷清水
さんの突発する無駄に流麗な動きも、面白く楽しめ。
構成に工夫。まず場がサナトリウムではない。しかし、あやふやな生の不安と、死の
危うさを身近に実感させられ、なるほどポキン金太郎発想。戯曲とつなぐため、内藤
裕敬扮するホームレスが2つの世界を重ね、行き交わせるスイッチング役として登場。
ラストは、フェイドアウトではなく、フェイドイン。「生きめやも」は意志なのだの表現と
とれ、心うたれるねこ。そんなこんな演出術にふむふむねこ。
台詞はほぼ青年団オリジナル、そのままに結構トッピング。ちょっと一言や小道具、
演技を付加して、積極的に隙間を埋めていく。彩り、サービスが楽しいところ。
ほか、青年団もそうだけど、一見単調そうで、その実細やかに移ろう照明とか味わい
あり。一箇所揺らいだのはオペミスかしらん？。
配役は終演後に観ること、お勧め（又、誤記指摘願い）。
西岡 隆・・・・入院患者・絵描き 木村基秀 上野 雅美・・・面会人 中津美幸
前島 明子・・・入院患者・絵のモデル 岡ひとみ
村井 康則・・・半年の入院患者 前田晃男 大竹 良子・・・面会人 重定礼子 佐々木 久恵・・大竹良子の友達 松浦絵里 福島 和夫・・・４年目の入院患者 鈴村貴彦
鈴木 春男・・・面会人 福重友 藤原 友子・・・面会人 皆川あゆみ 坂口 徹子・・・面会人 藤川央子 吉沢 貴美子・・入院患者・妹 倉重みゆき 吉沢 茂樹・・・貴美子の兄 三浦隆志 本間 一郎・・・新しい入院患者 藤田辰也 松本 義男・・・医師 荒谷清水 藤沢 知美・・・看護人 手嶋綾乃 川上 ？ ・・・看護人 鴨鈴女
ホームレス？ 内藤裕敬
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