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 metro(メトロ) 第二弾公演「妹と油揚 MY SISTER and IZUNA」

 @新宿三丁目 SPACE雑遊(2009/12/3-13 18ステージ)
 http://www.chirinbou.com/
 全自由 前売当日とも4800円

 脚本・演出:天願大介 舞台美術:加藤ちか 照明:沖野隆一 音響:青蔭佳代
 音楽:めいなCo. 振付:石丸だいこ 演出助手:木村茂之、小松明人
 舞台監督:松石圭史 宣伝写真:moco 宣伝美術:上野はじめ
 宣伝制作:庄司信晴(PAL)、小林宗明(PAL) 企画・製作:metro
 http://www.metro2008.jp/
 出演:
 寺十吾[tsumazuki no ishi]:梶原忠(兄)
 月船さらら[metro] :梶原京子(妹)
 鴇巣直樹 :イヅナ(妖怪)

 若松武史 :垣乃花謙太郎(悩み事相談屋)
 出口結美子[metro]:沢登柴乃(垣乃花の助手)
 外波山文明[椿組] :水島源之助(科学者)、乞食

 2009/12/8(火)晴 9:02-10:43PM(1'39)下手前方 客席ほぼ満員(65人)
 客層:ほとんどおじさま。20-30才台は2割?。
 客入れ:当日券有り。劇場前に2列整列待ち。なんか焼き鳥?のいい匂い。
 押して開演定時20分前受付・開場。30人弱。舞台に沿って長い鰻の寝床客席。
 上手に向かってベンチ1、椅子3列、下手に離れ2列。下手板敷きよりで、若松さんに
 狸呼ばわりされるねこ。折り込みチラシそれなり。パンフ無し。次回公演。5/20-23
 作演出 天願大介 月船さらら、池下重大 二人芝居 @神楽坂die pratze
 物販。パンフ ポストカード体裁16枚 クリアケース付き 1200円。Tシャツ2500円
 ポスター1000円 ほか。終演後に女優2人が舞台で手売り。 カーテンコール1回2分。

 無名塾、宝塚出身の美人女優ユニット第二弾。前回、江戸川乱歩作品は大好評だった
 よし(未見ねこ)。今村昌平監督ご子息が撮った映画原作を自ら舞台化。

 舞台。板敷き茶の間、正面に襖四枚。上手に炊事場、下手箪笥とか。天井付近に
 柱時計が群れ、糸が縦横に張られていたり、アングラ劇テイスト満々。

 お話。仲のよい兄妹は近親相姦関係。嫁に行った青森から出戻った妹は、妖怪イヅナ
 に取り憑かれ、跳梁跋扈。最後の頼みの綱と、兄は私立探偵のもとに転がり込む。
 怪しい探偵、変態の女助手、そして役立たずの妖怪研究家の言いなりとなり、妖怪
 イヅナにいたぶられて、きりきり舞い。探偵は取り憑かれた訳を巡るけど、混線する
 ばかりで。

 B級ホラーコメディ、妖しくておバカなアングラ劇の魅力満点。シュールでエロティ
 ック周囲に、真顔で情けない寺十吾でスクリューボールコメディ。妖怪と人間で鍋を
 囲む後半とか、なんだか判らないけど異常さが日常化していくのには笑い。呪いが
 底にあるけど、まともそうな主人公こそ屈託愛に呪われていたという皮肉に転じて、
 ニヤリ。

 なんて解釈はどうでもよく、生活に必要のない濃すぎるキャラ芝居が楽しくてしょう
 がないねこ。洒脱な動きは流石な、若松武史。ただの酔っぱらいですか、外波山文明
 いかがわしい、鴇巣直樹。すごく美人なのにごみ芝居大好き?な、女優2人。
 人形を連れ歩いては腹話術の奇行、変態が大好き役、出口結美子。ラストのヘタウマ
 「キーハンター」が妙にカッコイイ。可愛い顔してやるもんだねな、月船さらら。
 淫靡キューティにしだいになっていくのに、うふふねこ。

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