＠下北沢 本多劇場(2009/12/5-27 26ステージ)
http://www.honda-geki.com/honda.html
全指定 前売り当日とも 6800円
＠大阪 シアター・ドラマシティー 1/9 1ステージ
作・演出:岩松了 照明:沢田祐二 美術:礒沼陽子 舞台監督:榎太郎 音響:高塩顕
衣裳:兼田サカエ ヘアメイク:大和田一美(APREA) 演出部:星野真紀、久保勲生、
渡辺秀幸 衣裳助手:戸田京子 宣伝美術:坂本志保 宣伝:宇津宮明美(る・ひまわり)
台本英訳:川本孝子、サイラス・望・セスナ 制作&プロデューサー:大矢亜由美
主催・製作:(株)森崎事務所M&Oplays
助成(東京公演のみ):平成21年度文化芸術振興費補助金(芸術創造活動重点支援事業)
出演：
麻生久美子:三枝子
ARATA ：ソトオカ
三宅弘城 ：キタ
荒川良々 ：タナカ
市川実和子：スージー
松重豊 ：フジオ
カリン山田：マリア
サイラス・望・セスナ：バルデッツィ
アンドリュー・ウォールナー：オブライエン
2009/12/26(土)晴 7:05-10:00PM(1'25/休15/1'13)前方上手 客席超満員(400人)
客層：20-30才代女性中心、中年層ちらほら。
客入れ：当日補助椅子40席ほど。折り込みチラシそれなり。パンフ A4 1枚。配役、
スタッフ。物販。パンフ B5変形 さげひも付き 1200円 米文学翻訳家 柴田元幸×
岩松了対談収録 舞台背景年表、ゆかりの地写真紀行。ポスター 売り切れ。
カーテンコール 2回2分。
ねこ好き好きな、岩松了最新作。同様なコメディアンヌ・麻生久美子主演。
舞台。アーチを描く開口が列ぶ、石壁が両袖。斜めった大きな鉄柵が後方。ソファ
など調度類は持ち込み式。
お話。1929年アメリカ、大恐慌時代前夜。成功した日本人実業家は、引き裂かれた
令嬢との恋が忘れられない。そんな彼の前に、没落も逞しくなった女性が現れる。
結局、実業家が抱いていた彼女への思いは幻想でしかなかったという悲劇。
「華麗なるギャツビー」をかつての恋人・デージーの視点で描く趣向。原作に秘めら
れた作家の妻の姿も2重に重ねるという面白さ。
岩松節がたまらないねこ。物語る会話に加える、鳥の鳴き声ら悪戯な障害に右往左往
する有り様や、突発する悪意や感情が無気味に素敵な心理劇。瀬戸際の関係性を、
些末な事柄から豊かに描く技を堪能するねこ。情けない男と逞しい女の図式がとほほ
でまたよし。麻生久美子の無気味微笑みが、危険な新たな魅力。及び腰の悪い奴・
松重豊は怪演、なにを考えているのか得体の知れない表情が○。逆に、番頭役・三宅
弘城のわかりやすい、ドタバタ生真面目キャラが気分転換となって○。
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