＠池袋 東京芸術劇場小ホール1(2010/2/5-21 18ステージ）
http://www.geigeki.jp/index.html
全指定 前売4200円 当日4500 円 学生割引 前売3000円 当日3500 円
脚本・演出：蓬莱竜太 美術：伊達一成 照明：森脇清治 音響：今西工
衣裳：坂東智代 宣伝美術：西山昭彦 宣伝写真：高篠秀文（still+voice）
制作：神野和美 助成：平成21年度芸術文化振興会
提携：東京芸術劇場(財団法人 東京都歴史文化財団)
出演：
萩原聖人 ：ケン(カラス団リーダー)
緒川たまき：キヌ子（早乙女妹）
佐古真弓[文学座] ：カナエ(ケン妹）、老婆
辰巳智秋[ブラジル] ：ゴウカイ(カラス団)
千葉哲也 ：早乙女（ボス）
古山憲太郎：ハルフミ(カラス団)
津村知与支：ナー(カラス団)
小椋毅 ：ツッキー(カラス団)、ゲバルト(カラス団)
西條義将 ：タカ(カラス団)、ヨシオおじさん（ホームレス）
2010/2/12（金）曇 7:35-9:24PM（1'49)前方下手 客席ほぼ満員(200人)
客層：20-30才代中心、中年層も結構。女性7割。
客入れ：3列、通路、ひな壇に椅子席9列。折り込みチラシ極厚。不要チラシ置き場を
つくればいいのに。パンフ A4 3ページ。挨拶、配役、スタッフ、予定。次回公演。
7/7-18「真夏の逆光とサイコ(仮）」＠青山円形劇場 来演3/9-15「デンキ島
～松田リカ編」再演＠あうるすぽっと 物販。Tシャツほぼ2000円ほか。
カーテンコール 1回 熱心に。
一昨年ロングラン上演された「夜光ホテル」の「更なる全貌と核心に迫る」続編。
男子芝居の前回に、緖川たまき、千葉哲也らを加えて彩り増し。
舞台。闇を従えた黒色階段装置。日暮里のガード下設定とか。前方に小さな平台を
置いた広場。後方、幅広く階段装置。下手に門型の梁の一部。断面は溶けているよう
で無気味。
お話。ストリートギャング「八鴉・はちがらす」のリーダー・ケンは仲間との決別を
決意する。日常と生活に憧れ、自らの悪行に嫌気がさし、この町を出ることを夢みる
ようになる。ボス・早乙女は「飼い犬」の反逆にお得意の運命論を振りかざし、威圧
する。人となりは先天的に決められている、お前は自分の宿命から逃げられないと。
出会いを描く少年時代を交えながら、ケンと早乙女の対立を軸に、ケンを愛する
キヌ子と仲間の思いを交え物語っていく。
彫りが深く、見応えのある心理劇。より世界に眼を向け、運命的なものに抗う人間を
描いた蓬莱竜太 力こぶ作品。骨太な力強さ、痛く切ないガラスの鋭さをもって迫り
心に沁み。主軸は主人公とボスの対立。抑制しつつ渾身の力を内に込める萩原聖人、
不気味な力で不在の間さえ圧倒する千葉哲也。野郎役者ばかりの座組に清涼な女子・
緒川たまきが幼気も力強く。重苦しい中、野郎達のバカぶりが心和ませ。など立体的
にバランスよく描き。演出は夢のように時空をシームレスに連ね、重ね。自由な行き
交いに、不自由な人の有様を浮かばせて○。
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