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＠王子 王子小劇場(2011/8/25-28 4ステージ)
http://www.en-geki.com/
全自由 前売2500円 当日2800円 2公演通し券4500円
平日マチネ割引2000円（前売・当日とも）
＠伊丹 アイホール 8/11-14 4ステージ
作：横山拓也[売込隊ビーム] 演出：上田一軒[スクエア]
舞台監督：塚本修（CQ） 舞台美術：柴田隆弘
音響：あなみふみ（ウイングフィールド） 照明：魚森理恵（GEKKEN staff room）
宣伝美術：清水俊洋 写真：石川隆三 制作：笠原希（（株）righteye）、
尾崎雅久（尾崎商店）
出演
夏 ：伊舞(新人)
原真[水の会]：沢村
緒方晋[The Stone Age]：玄田
関西の俳優3人によるプロデュース式演劇ユニット。シンプル信条の舞台が特徴とか。
初東京上演は日本劇作家協会・新人戯曲賞受賞作品にて。ねこ初見。
舞台。白クロスが掛けられた長テーブル。パイプ椅子5。下手が給湯、上手が工場の
設定。入口脇の壁に電話。
お話。東京近郊の屠場＝食肉解体工場。ベテランと中堅職人が個別処理・ブランド豚
の作業を終え、休憩中。そこに元ニートの新人、実はくだんのブランド豚・畜産家の
御曹司がやってくる。折しも工場では狂牛病検体が行方不明となるトラブル発生。
命が商品となっていく現場、彼らは平常心を失い、狂っていくが。
たった3人、生一本の会話劇なのにこんなに楽しめるなんて。動物の命の尊厳、食肉
問題。重いテーマを登場人物の血が通った問題としてわかりやすく深耕、スリリング
で思いがけない展開で興味津々とみせ。会話劇を書かせたら、関西で指折りの巧者、
横山氏の真骨頂を堪能。最後の最後まで、頭からしっぽまで美味しくいただくねこ。
演出は自身でなく、スクエア上田一軒氏。シリアスな話を沈めず、残念な状況と人に
案配よく笑いをまぶし。よけないことをしない、寸止めぶりのさじ加減に好感。
パフォーマンス色の濃い極東退屈道場「サブウェイ」と、会話劇のエダニク。趣違うも
いずれも上質の作品を組み合わせたフェスも上々。今後あれば、また東京にもって
きてほしいねこ。
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