＠渋谷 PARCO劇場(2013/2/9-3/10 30ステージ)
http://www.parco-play.com/web/
全指定 9800円 プレビュー公演9000円 U-25チケット 6000円
＠大阪 イオン化粧品シアターBRAVA！ 3/13-31 20ステージ
作・演出：三谷幸喜 音楽・演奏：荻野清子 美術：松井るみ 照明：服部基
音響：井上正弘 衣装：黒須はな子 ヘアメイク：河村陽子
演出助手：大江祥彦、松森望宏 舞台監督：加藤高 製作：山崎浩一
プロデューサー：毛利美咲 企画製作：(株)パルコ
出演：
渡辺謙 ：フランツ・モア
段田安則 ：ウラディミール・ポロヴィッツ
和久井映見：エリザベス・モア
高泉淳子 ：ワンダ・ホロヴィッツ
2013/02/13(水)晴 7:05-9:19PM(2'11)中段上手 客席ほぼ満員(450人)
客層：大人客席、女性過半数、おじさんおばさん結構。
客入れ：ロビーは花畑。折り込みチラシそれなり。パンフなし。
物販。パンフ 20cm正方形 ハードカバー 80ページ 1800円。観劇後にフランツ・モア
へのインタビューを読むと感慨ひとしお。ポスター500円。
カーテンコール3回2分。
劇場40年かあ、青山劇場にならって建て直した方がいいんじゃないかしらんと
記念に水を刺すねこ。
舞台。平台に２つの家、スライド切り替えがお見事。ピアノ調律師家。中央にミニ
グランドピアノ、下手にステレオ。上手にソファ。ピアニスト家。一転、地味も
高級志向。
お話。時代のスターピアニスト達の調律師。念願のホロヴィッツを自宅の食事会に
招くことができた当日。心配性かつ気が強い妻は半ばヒステリー。やってきた
ホロヴィッツと妻。希代の天才、気むずかし屋、実は大人子供な巨匠と、我が強い
その妻は彼らの家庭のことまで口を挟んでくる。
可笑しくて、やがてほろ苦き 歴史ヒストリア的掘り下げ物語。チラシ絵やタイトル
、そもそもあのホロヴィッツ イメージから意外なとってもコメディ。軽くて重く、
浅く深い 有為転変。かんかんがくがくの会話バトル、巨匠のわがままぶり、間を
取りなす調教師・渡辺謙の苦労ぶりが苦笑を誘う前半。後半、シニカルで厳しい
三谷側面が現れ。コメンテーターだったホロヴィッツ妻の闇が正面に現れ。喪失の
悲劇、救済の家族劇が普遍に胸を打ち。神に選ばれし者も人の子、人の親なんねと。
しかし、いつもながら巧いというか、ずるいというか、シャッポを脱ぐねこ。
役者。映像作品そのまんまでちょっと驚いた、渡辺謙。大きくて暖かくて素敵な
男性像。気が強いところがいいけど、緊張からか生硬な和久井映見。あれもこれもの
芝居職人、決めるとこは決める段田安則。絡む時のタイミングとテンポがとっても
いい、語るときはしみじみ沁みる、高泉淳子。
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