＠池袋 東京芸術劇場シアターイースト（2013/8/5-18 22ステージ）
http://www.geigeki.jp/
予約(整理番号付き) 4000円 当日4500円 高校生以下 前売・当日共1000円
原作：今日マチ子「cocoon」(秋田書店) 作・演出：藤田貴大
音楽：原田郁子(クラムボン) 音:zAk 舞台監督:森山香緒梨、加藤唯、大友圭一郎
照明:吉成陽子、富山責之 照明オペレーター:山岡茉友子(青年団)
音響:角田里枝、田鹿充 舞台美術・映像:畑川浩伸 衣装i高橋愛(suzuki takayuki)
衣装協力：荻原綾、坂本かおり、金子仁美 映像素材・演出助手:召田実子
演出助手:小椋史子 チラシイラスト・劇中画:今日マチ子
ロゴデザイン:川名潤(priGraphics) 宣伝美術:本橋若子
当日パンフレット:青柳いづみ Tシャツデザイン:吉田聡子
企画協力：金城小百合(秋田書店) 制作：林香菜、斎藤章子、渡邊由佳梨
主催・製作:マームとジプシー 提携:東京芸術劇場(公益財団法人東京都歴史文化財団)
助成:芸術文化振興基金助成事業、公益財団法人アサヒグループ芸術文化財団、
一般社団法人私的録音保障金管理協会
出演：
青柳いづみ：サン
菊池明明[ナイロン100℃]：マユ
吉田聡子 ：さとこ
長谷川洋子：エッちゃん(サン幼なじみ）
小泉まき[俳協／中野成樹＋フランケンズ]：タマキさん（おしゃれ）
大岩さや ：ふたごのマリ（後輩）
川崎ゆり子：ふたごのユリ（後輩）
吉田彩乃 ：ひな（絵が上手）
伊東茄那 ：かな
尾崎紅 ：こうちゃん
中前夏来 ：なっちゃん
橘髙佑奈 ：きっちゃん
難波有 ：なんば
尾崎桃子 ：ももちゃん（後輩）
的場裕美 ：まとばさん（後輩）
小宮一葉 ：かずは（タマキさんのおしゃれ友達）
李そじん ：そじこ（椿組学級委員）
山崎ルキノ[チェルフィッチュ]：先生
鍋島久美子：お母さん
尾野島慎太朗：兵隊
石井亮介 ：未来の恋人
2013/08/14(水)晴 3:10-5:19PM(2'08)正面中段中央 客席超満員(180人)
客層：20-30才代中心、女性8，9割。
客入れ：ロビーでイラスト絵原画展。床には埋もれた学校椅子が点在。
20番まで一番ずつ、以降10番刻みで入場。三方囲み、正面6列、左右2列。
スクリーンも演出も正面向き。最前列に砂よけ？タオル、マスクも配布。
折り込みチラシ厚め。パンフ 15cm繭型 めくると多層の凝ったもの。挨拶、配役、
スタッフ、予定。9/6-8 川上未映子作品リーディング＠VACANT 11-12月新作＠
神奈川、新潟、北九州。物販。Ｔシャツ、手拭いほか。カーテンコール3回1分。
長く準備に時間をかけ、漫画家・今日マチ子との共同作業から成った公演。
舞台。白砂の島舞台、手前に戦車模型。正面紗幕のスクリーン。コの字に囲む桟橋の
奥側を透けみせ。教室風景など置き。客入時は雪（あるいは死体）中？の戦車映像を
投影。桟橋の両手側はトロッコを走行、カメラをつむ、役者を移動するに使用。
頭上、等間隔に大きな傘と電球３。
お話。南の島。中高一貫の女子校、桃源郷に住んでいた彼女達は学徒動員で兵士救護
に駆り出される。やがて修羅場と化すガマ (地下壕)だったが、外に出ることは死を
意味した。6/19 軍部から突然解散命令が出され、ガマからの脱出(追い出し)命令が
下る。
2回みるねこ、大変楽しみだけど死にたくなるほどの痛い傑作。命がけの人々を描くに、
限界の先を目指す舞台も命がけ。過去と現在、沖縄の少女と女優、そして見守る
しかない観客。歴史や記録の再現でなく、いまそこにある気持ちと行動の距離が
とても肉薄して感じられ、突き刺さって感じられるねこ。前半繰り返し描かれる
よう、少女達の振る舞いは時間を超え、今の私たちと変わらず。当人にとって
まったく偶然で無慈悲な出来事＝戦争、災禍、みじかの死、私的な絶望、失意らは
程度差あれど類似。自身の痛い記憶、想像する彼女たちの思いが胸迫って堪らない
ねこ。残酷な場面が続くけど、それでも彼女達に近づきたい気持ち、創意が全編に
感じられて、なお。
前半は得意の視点転換、過去と現在の時系列入れ替えで繰り返しフォーメーション。
なんども重ね、畳みかけて一層沁みわたり。終盤はグルーブと、役者の存在感の
高まりがかつてなく。力こぶの傑出舞台、個々からどこに行くのか、ますます
期待ねこ。
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