＠松本 まつもと市民芸術館 小ホール(2015/02/18-22 5ステージ)
http://www.mpac.jp/
全自由 前売一般3800円 大学生以下2500円 当日+200円
＠上田 上田市交流文化センター 大スタジオ 2/28-3/1
原作：A．ジャリ 上演台本・演出：小川絵梨子 監修：串田和美
美術：二村周作 照明：松本大介 音響：徳久礼子(KAAT神奈川芸術劇場)
衣裳：大島広子 演出助手：長町多寿子 舞台監督：向窪 誠(まつもと市民芸術館)
主催：一般財団法人松本市芸術文化振興財団 助成：平成26年度文化庁劇場・
音楽堂等活性化事業 後援：松本市／松本市教育委員会
企画制作：まつもと市民芸術館
出演(一役複数)：
寺十吾[ tsumazuki no ishi ]、中原和宏、斉藤直樹、芦田昌太郎、小野健太郎、
保科由里子、近藤隼、佐藤卓、細川貴司、下地尚子
2015/02/22(日)晴 2:02-3:35PM(1'33)正面最前方 客席ほぼ満員(190人)
客層：学生からじじばばまで町内会。男女半々。
客入れ:整列開場待ち、20数人。三方囲み、正面4列目最前に7列、サイド2列。
最前列は水しぶき対応ビニールシート配布。大丈夫だけど、油断大敵。劇中小麦粉
を使うのでアレルギーの人へ申告願い(マスク配布かな）
折り込みチラシそれなり。パンフ A5 3ページ。物販なし。カーテンコール1回1分。
拍手が続いたけど2回目なし。
今後拡大が予定されている公演第一弾。KAATとかそのまま持っていけそう。
舞台。最前列客席にミニカセット、手前床に小麦粉の小山。中央に赤い三角錐の
オブジェ多数。
お話。ポーランドのユビュ親父はユビュおっ母にそそのかされ、デュール大尉と結託
して王位剥奪。従わない貴族を次々と処刑、重税を課し、デュール大尉まで投獄して
しまう。そんな暴君の治世に反旗があがりし、ユビュ親父を追い詰めていくのだった。
爽快な不条理、解体と再生に祭りの賑わい、疾走感。全員野球と、ソロとモブで
動きまくりん。配役は一役複数。ユビュ親父(中川、寺十ほか）、ユビュおっ母
(同交互）は成り上がりの過程や心理状態で入り替わり。周囲はもちろん一役を
モブで演じたり、玉座を組み体操で現したり、能動的。装置は三角錐オブジェを
種々見立て、スープ皿、テーブル、檻、騎馬、舟など組み合わせて大から小まで。
これらと役者陣を目まぐるしくスポーティに展開して小気味よく、壊しては組む
繰り返しが混とんの状況を巧く映し。ラスト直前はもう大変なことになり。ブラックに
沈着しがちな、不条理劇ユビュ王を刷新した感あり。
曲者のベテランと若手をバランスよく組み合わせて配し。強暴だけど小心者な
ユビュ王は、寺十さんの狂気と弱気同居の独特、中原さんの愛嬌の内に
ある哀切と凄みが印象。
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