＠新宿御苑前 サンモールスタジオ(2015/7/15-20 10ステージ)
http://www.sun-mallstudio.com/
全自由 前売・予約3500円 学割2500円 当日3800円
作・演出：高橋いさを[劇団ショーマ] プロデューサー：三田村周三
美術：香坂奈奈 照明：和田典夫（満平舎） 音響：小沢高史 衣裳：大野典子
舞台監督：古屋治男+清水スミカ 宣伝美術：由比まゆみ（egg design）
制作：上田郁子(オフィス・ムべ)
出演：
三田村周三：野川幸太郎
蒲田哲 ：野川哲夫（その息子)
田口朋子 ：野川洋子（哲夫の妹）、白鳥政江(洋子と二役）
咲良美里 ：野川みき（洋子の娘）
石井悦子 ：川上順子（哲夫の婚約者）
山里ケンイチロウ：金坂省平(少年兵)
小川直行、植吉、小沢高史、古屋治男、高橋いさを：声の出演
2015/07/16(木)曇 7:36-9:15PM(1'37)中段下手 客席超満員(130人？)
客層：平均30代かな？、シニアまで幅広く、女子8割。
客入れ：ミニ椅子2、パイプ椅子7列。開場時20数人。折り込みチラシそれなり。
パンフ A5 3ページ。配役は似顔絵付きで親切。物販。
物販。初演時戯曲、てぬぐい、ポストカード。カーテンコール1回2分。
三田村周二、大病から復帰しての公演。
舞台。昭和な実家。六畳に座卓と扇風機、上手奥に茶ダンス、仏壇。夏なので縁側
解放、日除けのよしず、玉簾が置かれ。時折風鈴が鳴り。
お話。喧嘩別れした長男、父病気のの報に恋人を連れて里帰り。患いはしても、
今は快方、親子の今後をおもんばかった、地元で親の世話をする長女の機転だった
のだ。頑固で大人げないとこもあるけど、ほどけ。劇作家である長男から題材の
戦争体験を請われ、父親は語ることがなかった17歳の出兵のことを語り出すの
だった。
掛け替えのない日常と家族の大切を何気ないエピソードに滲ませた小さな宝石。
3世代の家族の会話、過去の確執、老いてゆく両親ら、年を重ねるほど身にしみる
現実の光景が広がり。八戸の兵役訓練は戦争の歴史からみれば小事かも。17歳のムコ
な少年の目を通することで、生きていく瀬戸際、死の実感が瑞々しく実感され。
さじ加減を心得た作劇は程良く泣き笑いをまぶし。縁側を列車、追想の場として、
時に現在と越境する遊びをいれたり、サービス忘れず。なにより、実際によく食べて
語り合う場面が多いこと。大切なことがなにかを理屈でなく感じさせてくれて○。
役者。父親役・三田村。決意と情熱、愛を持って生きることで一本筋を通し、
清々しい。中村座以来の舞台を見続けてきた我が身の幸福を思ったりもするねこ。
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