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 F/T16 マレビトの会「福島を上演する」

 @西巣鴨 にしすがも創造舎(2016/11/17-20 4ステージ)
 http://sozosha.anj.or.jp/
 全自由 一般前売り3500円 当日+500円 学生2300円 高校生以下1000円
 4回セット券 12000円
 
 作:アイダミツル、神谷圭介[テニスコート]、松田正隆、三宅一平、山田咲
 演出:関田育子、福井歩美、松田正隆、三宅一平、山田咲
 技術監督:寅川英司 舞台監督:中原和彦 照明:木藤 歩 宣伝美術:相模友士郎
  制作:中村みなみ(マレビトの会)、三竿文乃、荒川真由子(フェスティバル/
 トーキョー) プログラム・コーディネーター:横堀応彦 企画:マレビトの会
 主催:フェスティバル/トーキョー、一般社団法人マレビト
 出演:アイダミツル、生実 慧、上村 梓、佐藤小実季、島 崇、田中 夢、西山真来、
 濱野信太郎、山科圭太、弓井茉那、吉澤慎吾、我妻直弥
 
 上演戯曲(11/17)
 福島市役所(山田 咲)
 蚊(三宅一平)
 歌を投げろ、球のように(アイダミツル)
 見知らぬ人(松田正隆)
 東部体育館(山田 咲)

 配役
 「福島市役所」(山田咲)
 中年女性         上村梓
 若い女性         田中夢
 若い男性         山科圭太
 年配の男性(上藤さん)  生実慧
 奈美           佐藤小実季
 チバ君          涜野信太郎
 先輩           島崇
 妹尾さん         吉渾慎吾
 たけしくん        アイダミツル
 食堂職員の女性      西山真来
 セロテープの職員     我妻直弥
 市民・職員たち      関田育子
              福井歩美
              三宅一半
              山田咲
              弓井茉那
 「蚊」(三宅一平)
 女性1          上村梓
 女性2          弓井茉那

 「歌を投げろ、球のように」(アイダミツル)
 川上優(かわかみゆたか) アイダミツル
 川上雅(かわかみただし) 島崇
 川上鞠子(かわかみまりこ)田中夢
 岡本有希(おかもとゆうき)西山真来
 岡本郁実(おかもといくみ)佐藤小実季
 岡本洋子(おかもとようこ)上村梓
 針谷文哉(はりがいふみや)生実慧
 保坂尚志(はさかなおし) 山科圭太
 村瀬           弓井茉那
 池辺           関田育子
 石田           我妻直弥
 アナウンサーA      古潭慎吾
 アナウンサーB      演野信太郎

 「見知らぬ人」(松田正隆)
 母            弓井茉那
 娘            佐藤小実季
 男            生実慧

 「東部体育館」(山田咲)
 みどり          上村梓
 美奈子          田中夢
 阪上さん         弓井茉那
 石井さん         西山真来
 康之           島崇

 2016/11/17(木)曇 7:05-8:45PM(1'40)中段中央 客席ほぼ満員(180人)
 客層:20-30才台と中年層、男性過半数。
 客入れ:入場時100人ほど。桟敷1列、雛壇にパイプ椅子8列。折り込みチラシ厚め。
 パンフ A5冊子、A4 配役表4ページ、演出家毎ノート A4 5ページ。盛りだくさん。
 物販。関連書籍など。カーテンコール1回。

 「長崎を上演する」に続く長期プロジェクト。5人の作家による複数の戯曲で
 日替わり上演、全体でひとつの作品のコンセプトとか。
 4日間で
 舞台。素のままの体育館。扉をエレベータほか見立て。
 お話。「福島市役所」出入りする市民、業者の人達の日常群像劇。導線は見取り図な
 配置。他者には異様な福島の今な会話もなされ。「蚊」内容失念。
 「歌を投げろ、球のように」コーラス部、転校生が入り、咽の異常を訴えるほか。
 「見知らぬ人」お茶の間、なぜか知らない男性がいる。ご飯に誘う。
 「東部体育館」亡き人の面影を重ねながら、ママさんバレーサークルの練習。

 リアルにさりげなさそうに福島の日常をスケッチ、その非日常なドラマを
 浮かばせる。照明、音響の効果によらず、スポットライトによらないフォーカスの
 仕方とか、挑戦的。削いでも特徴的な線画の世界のよう。

 ポスト・パフォーマンストーク 8:51-9:19PM(28)ほぼ居残り
 横堀応彦さん(F/Tプログラム・コーディネーター)、マレビトの会プロジェクト
 メンバー

 横堀 4年振り。集団的にヒエラルキーをもたない製作。長崎を上演すると同じ
  形式で集団演出の力を感じた。
 松田 (経緯)長崎…は被爆地作品の似チーフ。演劇的表現として成功させるかが
  テーマ。福島…は人類的テーマを演劇をする上でどう表現するかが大きな
  テーマ。4年前は俳優の身体と語りの表現。身振りと語ることを分け、テキストと
  場を分け、それを統合するのはどうするか。観客がいない状況で福島で上演し、
  それを想起して創造する。2人は福島へ2回でかけている。

 三宅 福島の当事者、非当事者に切り分けることの暴力性がある。そこを気に
  して。
 ? 福島のどことどの括りで描くか。福島市で一旦区切ると捉えがたい。描き方と
  して暴力性へいきたがるので定めずにいこうと。

 松田 福島と考えず、対象、主題の一つとして、ドキュメンタリーでなく戯曲にする
  こと。条件は福島に行って1人で身を置くこと、上演することで出来事が問題を
  表現する。
 松田(一つの戯曲を1回だけ上演するコンセプト)再生することより流れの中でみる。
  次は別の上演の時間に入っていく。違うとろこへいく。
 ?(初参加して)柔軟な集団の印象。
 松田  おっさんは私1人。流動性がある固着しない。
 ? 学生でも対等、やりやすい。ただ自分で仕事を見つけてやらないといけない。
 松田(演出)位置だけは決めて。どうやってたどり着くかは俳優が決める。
  (セットを組まない)現実の空間とテキストの空間を二重にする。俳優の動きを
  みせて表出する。

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