猫のホテル「怒鳴られ派」
＠駒場東大前・アゴラ劇場 （1996/1/13-15 5ステージ） 前売2000当日2200
作・演出：千葉雅子
1996/1/15(月)7:00-9:00PM 晴 最前列より 客席ほぼ満員(50人)
舞台。上下に白い扉。だけで外歩くのもみえる仕掛け。長机とか組んで研究室
とか、押し入れ出して、家中場面とか。
お話。大学医学部。医局員の若い男女。男は女の子に片思い。それを知ってか
、世慣れぬせいか、エロ教授と傀儡にいびられ始める。女の子に手を出そうと
する教授に協力拒絶する彼。ますますさりげいじめ。一方、料亭。先輩になん
だか、いたぶられる新米板前。その料亭が出店の学会レセプションの日。男は
いじめに切れて出奔。後日、いやな接客喫茶店で男女はすれ違う。というもの
本編のあらすじ書いたけど。つまらないな。そんな一見まともな流れあり。で
も。枝葉がなんだか突発的で変。繋がるような、でないような・・。面白し。
例えば、女の子家の場。寝たきり父、いがみ合う継父と兄とかあり。結局、
本編と無関係だし。？？。キーはいやな野郎がいる。それに怒られちゃう。
いがみあうの状況にありか。
中途。お歌とマンガ原稿スライド（巨タコを狩る巨人が、もっと巨タコに殺され、
その巨タコもさらに巨人に）あり。突発的休憩タイム？。
一番変は、役者の個性、テンションの高さ。生活は無論、芝居にも必要ない
ほどの。例えば。書類ミス発見でのリアクション。ファイルに向かってダイビン
グして、服を脱いで暴れまくるとか。ばかで○。教授傀儡と板前先輩二役：中村
まこと＋池田鉄洋。クールときちがいをスイッチ。「行け！稲中卓球部」の前野、
井沢を連想（あれほど凄くないけど）。ずるい気もするが、面白さ◎。
千葉雅子、市川しんぺーもテンション突発。森田ガンツはいやらしさ発散。
役者みな器用で巧い。いじめられ組は終始、平成。わかり易いメリハリ。
大ばかやっても、本編・お話は結構きちん。役者には、どこかまだ制御された
ばかな余裕あり。だから、世界が壊れない。でも、変は変。前回もそんな感じ
あり。もう一味（シュールさとか）あると、◎なんだけどなあ。
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