蜷川幸雄演出 桐朋学園大学短期大学部 専攻科演劇専攻修了公演
「救いの猫ロリータはいま･･･」
＠六本木・俳優座劇場 (1997/2/1-2 4ステ、ダブルキャスト） 全自由1500
作：清水邦夫 演出：蜷川幸雄
出演：半田真紀子、伊籐智宏、栗田幸恵、天野一高、佐藤千花
1997/2/1(日)晴れ 6:00ｰ7:30PM 前方上手より 客席満員(300人)
客層：公演内容から当然のように関係者のみ。だって半分招待席。
客入れ：場内整理、みな学生さんかしら。スーツ姿も初々しい。
蜷川幸雄演出、1500円、題名のみで未見なお芝居、な観劇動機。
舞台。図書館。本びっしり詰めた大型書架でいっぱいな舞台。３ｍ幅×２ｍ高、
両面棚。手前に斜に５つ、奥壁沿いにぐるり。舞台前に閲覧テーブルと椅子。
大道具は搬入、搬出ご苦労様。
お話。孤独な自分の行く末への不安から、狂気の世界に自閉する女性（半田）。
周囲の人間をかつての家族、親戚に見立て芝居、変身を繰り返す彼女。
どこまでがホント？なのか。
舞台、埋め尽くす書架の迫力にちとひるむ。四方に放つ照明で檻のような空間、
一面のブルーにアンバーがさす色彩、など蜷川演出らしい。役者、みな適度な
緊張感もって熱演、全力投球。特に、主人公の女性役は集中力あって○。
全身で演技するさまに感動。ただ、彼女が舞台をくっちゃって、他のキャラが
かすむ感じ。あと、居合わせる民宿のおかみ役（栗田）の子、とぼけた
いい味もあって○。
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