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 ナイロン100℃「ガンビーズ・ショウB」

 @下北沢・本多劇場(1998/2/23,26,28 3ステ、3月東京芸術劇場公演あり)
 全指定前売り4200当日4500 「ガンビーズ絶体絶命」
 作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ、
 作:故林広志、ブルースカイ 「ガンビーズ大爆発」
 作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
 出演:犬山犬子、今江冬子、長田奈麻、藤田秀世、松永玲子、松野有里巳、
 峯村リエ、村岡希美、大倉孝二、みのすけ、三宅弘城、小林隆志、廣川三憲
 ブルースカイ(猫ニャー)、池津祥子(大人計画)宮藤官九郎(大人計画)、
 坂田聡(ジョビジョバ)、マギー(ジョビジョバ)、山西惇(そとばこまち)
 ナレーション:伊東ヨタロウ 全19名

 1998/2/26(木)晴 7:05-9:45PM(70/10/75分)中段より 客席ほぼ満員(370人)
 客層:20〜30才代中心。女性過半数。
 客入れ:補助席空き多し。階段座布団席も今回なし。七色の客電にスモーク。レコ
 ジャケサイズのパンフ(1500円)が凝り凝りでお買い得。つくり込んだフィクション
 な設定が楽しい

 ナイーブなカラフルメリィからバカ爆発な今回企画。いろいろ観られて楽しいねこ
 舞台。ポップな60年代TVショーな感じ(美術:加藤ちか)。卵形のパステル配色
 なプレートを背景。上手と下手に卵形枠取りなドア。床には積み木状ボックス。頭
 上、タイトルをギター型にあしらったレタリング看板。    

 「絶対絶命」
 お話。地球を救いたいけど×。でも飛び立つ彼ら。やっぱなんかもう大変で×!?。
 TV解説よろしくのお嬢さん(松永)が前説、問題作であるとか。その後、「シン
 ジと宇宙」話しで横道行ったきり。受ける場内。なんだか??なもののTVショッ
 ピング〜オープニングテーマビデオ、賑やかで○。本編。もう出鱈目。とちくるっ
 てて、お間抜け、くだらないと素敵な世界。おかしいだけで、なんにも残らない、
 残さないのが◎。外部2名のネタを、ケラが自己ギャグいれて繋いだ感じ。違う味
 わいのミックス具合がちとぎこちなくて、それもまた面白し。すねが2つ反応して
 どうこうとか、2ってとんねるずに似てる、などの訳わからんフレーズ◎。蛮族の
 居留地を基にした宇宙船、でなぜかー族が脱力にやたら増えていくとか。直線迷路
 の通り方にマジに悩むとか。くだらなさ◎。ナンセンス度はブルースカイねた(と
 思われる、上記とか)が突出してる感じ。とにもかくも、このメンバーで、猫ニャ
 ーギャグが観られるなんて、もう幸せねこ。客席、全然笑ってない人がいる一方、
 こまめに受けてる人も結構数あり。なんか嬉しいねこ。とわいえ、役者が作品に追
 いついていない感じ、つうか作品が役者に個を与えない?せいか、物足りなさ若干
 公演後半にどうなるか、観てみたいねこ。   

 「大爆発」
 お話。ビバリーヒルズのハイスクール。ダンパ・バンドコンテスト。ライバルバン
 ドのプロデビューに焦燥、もひとつ伝わらない恋の思いに切なく、とかとか。
 大倉さんの前説◎。笑うねこ。これも、明後日にいったきりだったりが楽しい。
 安心して楽しめる、ケラテイストあれこれ、てんこ盛り。今江、犬山、三宅 各さ
 んはいつものお茶目キャラで、場内の受け取り。場面と役者入れ違い、揚げ足をと
 ったまま枝道に行きっぱなし、でもあっさり帰還とかの出鱈目展開○。そんな中も
 、切な系の青春もの味わいをいれ、共感させる巧みさ。役者。それぞれ、持ち味活
 かし、期待通りなお楽しみ。山西さん。マイペースにテンションあげる切れ具合○
 池津さん。その清々とした味わいは別格で◎。