泪目銀座「バカの王様〜The KING of BAKA」
＠中野ザ･ポケット (1998/9/9-20 17ステージ) 全指定前売り4000当日4200
作・演出：福島三郎 舞台美術：大竹潤一郎
出演：左時枝、石丸謙二郎、西牟田恵、三宅弘城、桂憲一、菊池均也、岡山はじめ
柴山智加、相島一之 他
1998/9/11(金)晴れ 7:05-9:05PM 中段より 客席満員(170人）
客層：20才代女性中心。年輩の男性もちらほら。
客入れ：当日券３５枚と表に掲示あり。最前列付近と後方の通路席が割り当てかな
受付には舞台にあやかった仙台四郎の人形と煎餅販売。パンフはあったかしら？。
跳ね上げ式椅子に挟んだチラシをとってから座るよう注意あり（バラかすと恥ずか
しいのでホント注意ね。）場内誘導は随時。開演前にラジオ放送アナウンス（相島）
あり。いやがおうでも、携帯の電源を切らせようとするそれに笑う場内。
ベテラン役者をいれて、異色のナミギン公演。
舞台。商家の庭に面した、懐かしげな居間。存在感ある木の柱と床、白い漆喰の壁
にほどよい生活感、清潔感。中央、冬なら掘り炬燵のテーブル。上手に箪笥状・煎
餅焼機、上に神棚、横に積まれた木箱。中央、引き戸〜猫の額な庭と戸板を立てた
隣家の書き割り。上手、二階への階段、その下に蓄音機、裁縫用具、茶箪笥、奥に
台所への入口暖簾。
お話。昭和初期、浅草。迫る不景気、軍国政治つっても、まだのほほんな時代。生
活費の足しに下宿屋してる煎餅屋。新しい下宿人が来ると言う日、ぶらりと不思議
な男（岡山）が訪ねてくる。てっきり本人と勘違いして・・。立ち寄る家に福が訪
れるといわれた実在の人物をモチーフ、家族が幸せにいることの大切を映してゆく
ナミギンで一番ウェルメイド。わかりやすい言葉と気持ちに共感、テンポよすぎる
展開が楽しいねこ。しっかり意志もちながら、恋やらにダメなかわいいとこある登
場人物。しゃれにならない暗い時代に仕返ししちゃうほどに愛らしい。岡山さん演
じる不思議男がそんな彼らの気持ちの鏡となり、絶妙に絡む。こまった状況にどた
ばたする展開と共に、期待通りにとほほ笑いやしみじみ感生んで○。天国的にのほ
ほんな前半とちと嵐な後半。どんなときも、テンポと笑いを失わない舞台が人の逞
しさ、家族のすばらしさなテーマに繋がってく。楽観的だけどそれも悪くない、疲
れた会社帰りでも○な舞台。
役者。のほほんとカワイイお父さん・石丸謙二郎さん。声があんなだったかな？。
ここぞというとき江戸前の凛とした表情が○な母役・左時枝さん。バカだけど人は
いい、日本人のカリカチュアを怪演、笑わせてくれた・三宅弘城さん。「女親分」
姿が似合いすぎな一人ムスメ役・西牟田恵さん。飄々としながらもな、菊池均也さ
ん。いつもどおり、桂憲一さん。たしかにかわいい、柴山智加さん。ゲスト？でち
ょい登場の、相島一之さん。ところで配役表は今回あり？、もらいわすれたかねこ
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