永谷亜紀＆danscapes「肌温 Journey （はだおんジャーニー）」
<パークタワーネクストダンスフェスティバル98>
＠西新宿・パークタワーホール (1999/3/5-7 3ステージ)
全自由前売り2800当日3200
構成・振付：永谷亜紀 照明：関根有紀子[ぐれこはうす］音楽：小野川浩幸
音響：尾林真理 衣装：森由紀子 舞台監督：筒井昭善 宣伝写真：長谷川豊弥
宣伝美術：本田宏一生制作：N.A.P.
出演：鈴木邦江、平田友子、蓬沢太士、時田光洋、猿飛佐助［ベターポーヅ]、
永谷亜紀
1999/3/6(土)晴れ 7:35-8:25('50) 前方から 客席８割(160人)
客層：20才代女性最多に老若男女。
客入れ：ぽちぽつゆったりと埋まる客席。携帯注意アナウンスあり。ロビーでは
昨年の「投機分子」公演のビデオ上映あり。
'96までシリーズ名としていた"danscapes”（ダンスのある風景な意味らしい）を
今回からカンパニー名に。ベターポーヅの男前俳優・猿飛佐助ダンスへの興味も
あって観たねこ。
舞台。奧まで素通しな素舞台。床と壁は白色。上手に金属肌の銀色ベンチあり。
前回「投機分子」を静とすると、動。舞台一杯に駆け回り、小刻みな回転やしぐさ
足の組替えやらの動きで弾むリズム。シークエンスも緩急で変化つけ。3人や1人ず
つ、男女にグループ分けして、男と女な存在を強調する。タイトルを伺わせる、自
分の肌に触れて確認する場面があちこちに。でも、男女間はほとんど直接接触なし
常に距離をもち、つかず離れずな位置関係。ディスコミュニケーションなテーマな
のかしら。わかりそうでわからない印象ねこ。
激しめの振りつけに、ぬるく感じるとこ多、体力使うので大変なんだろうけど。も
っと、ダンスそのものに切れがないとぉ、と物足りなさあるねこ。その点、長駆で
きりり顔の男性が、思い切りよく動いてて気持ちよし。あと、黒髪で端正顔の女性
も切れがあって○。永谷さん。変わらず、コケティッシュでかわいらしい。猿飛さ
ん。がんばってるけど、一歩引いた感じ。まさぐり場面や立ちポーズで、独特の
セクシーさを醸してるのは○。
主な構成
１６人ベンチに座る。上下真っ白な衣装、とこどこ破れている。端の永谷が崩れて、
そのまま床に転がり。小動物めいた動きとか。猿飛も前に転げ。残りも次々転げ、
立ち上がって回転などの動き。最後に女１人ソロ、舞台広く使って、ゆったり。
２黄昏な明かり、男女４人、ドラムのブラシ音〜ファンク色あるジャズ。それぞれ別
の方向を向きながら、自身の顔、手足をまさぐり。別れて、男２、舞台幅一杯に後
ろ向きに駆ける。まわしげりな回転、飛ぶ動きを入れながら。長駆の男性が思いき
りよく飛ばしてて○。
３単調な高低音繰り返しの音楽。女３人がユニゾン。太極拳ぽい、ゆっくりした中に
小刻みな手足の動きをいれて。
４エスニックな雰囲気あるドラムンベースの音楽。男３人が舞台一杯に回転、駆け抜
け、ジャンプ、足つったような動きとか。女３人、ユニゾンでちとセクシーなゆっ
くりした動き。男３人も加わって、再び駆け抜ける動き〜転がり、そのまま静止。
５鳥の鳴き声など環境音楽な。女１人、ゆっくり果実をもいで食べるような仕草を入
れながら、ゆったり周回。寝ていた男１人目覚めて、２人で周回。男３人となり、
後ろ向きでダッシュを繰り返し。女１人、見守るように立ち続け。
６永谷ベンチに１人。ゆっくり立ち、回転やら壁に手をついて歩くなどの動き。猿飛
１人、下手でひざを抱えてうずくまり。永谷、時折感触を確かめるように、手を前
に差し出し。２人は向き合うことなく、そのままベンチに座って。
７和太鼓、三味線、拍子木のジャポネスクにロックのリズムな音楽。下手、男は前に
進みながら、打擲されているような仕草。後退、また前進して打たれるを繰り返し
女は上手、ベンチから立ち上がり、時折抱擁？しようと両手を前にする仕草。向き
合わない２人。最後、男は四つん這いで、すらりと歩む女の後に従って引っ込み。
８ファンクなリズム。全員とりどり駆けて、飛んで。足を交差、肩をくねらせるなど
小刻みな動き。男女のペアになって３組ユニゾン。左右に別れて、舞台幅一杯に
駆け抜けながら、回転、その他小刻みないれて。舞台後方に一列に列び。全員で前
に歩いて〜ばらばらに回転、静止ポーズ、駆ける、倒れるなど。
９中央に全員集合。冒頭にあったように、肌の温もりを確かめるように、手を頬や手
に押し当て。永谷１人、下手で１人くねったり。他はベンチに座って。
［月間一覧］
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