にんじんボーン「恋ハ水色」
＠下北沢 駅前劇場 (2000/7/25-30 9ステージ)
全自由前売り3,000円 当日3,500円
作：村上マリコ 演出：宮本勝行
照明：倉本泰史(A.P.S) 照明OP：田中雅子(A.P.S)
音響：青木タクヘイ(Stage Office) 音響OP：荒木まや(Stage Office)
舞台監督：高橋大輔（至福団） 舞台美術：高橋大輔（至福団）？
宣伝美術：Tatsuya
出演：
石塚義高 ：石ノ塚くん（新米結婚コーディネーター。不器用な好青年）
憩居かなみ：憩ノ居くん（熱心で愛らしい、新米結婚コーディネーター）
飯田 茂 ：しげるさん（市役所勤務。お見合で出会った彼女としみじみ幸せ）
秋山恭子 ：きょうこさん（しげるの婚約者。優しい女性）
宇奈月慎太：勝行くん （アロハでちわ。おばかな大人。ふざけずにいられない）
上野可奈子：ナーちゃん（勝行の婚約者。油断大敵娘）
原寿彦 ：かずひこさん（似顔絵描きのプータロー。ひねくれてない人）
上原久代 ：ひさよさん（似顔絵描き。今の幸せをおかずにごはんが進みそう）
村越保仁 ：村ノ越さん（お金持ち。嫌みなところを隠そうとしない。バツいち）
成田めぐみ：成田めぐみ（村ノ越の婚約者で上司。仕事熱心。バツに）
山口雅義 ：ダンディ山ノ口（売れっ子・結婚コーディネーター。声がでかい）
2000/7/29(土)晴れ 7:05-8:45PM(1'40) 前方より 客席８割（100人）
客層：20ｰ30才代中心。男女半々。
客入れ：間際入場なんで？。桟敷二列がらがら、椅子席満員。宮本さんらが諸注意
やらくどいくらいに真っ最中。団扇全員配布あり、ゆったり桟敷で左うちわ、気持ち
だけはリッチねこ。ファニーな舞台美術に、ブロッサム・デュアリーの愛らしい歌声
がお似合い。折り込みパンフ。厚手A4 7頁の立派さ。役者写真、プロフィール、
今回の役柄など。物販。あったのかな？。
ちびまるこのＴＶ脚本を最近書いてるとかの座付作家・村上マリコ最新作。
舞台。レゴハウスなおもちゃ配色。ミドリ壁に鳩や天使の白シルエット、真っ赤な
電話機。中央奧の扉、山吹色。二人掛けソファはレモンイエロー、ブーケをのせた
○テーブルはシルバー。下手に人々立ち姿のリトグラフ。扉開けた廊下には、
ひまわり（だっけ）のペインティング。
お話。同日に披露宴の４カップルを集めての、今日は試食付き説明会。みなカリ
スマな結婚コーディネータ・ダンディ山ノ口にぜひお願いしたい人達。それぞれ
なりにのぼせちゃってる、挙式まじか組。説明によけいなちゃちゃいれて、脱線
打ち合わせ。ばたばたしてる間にみなお友達・ぽく。好青年だけど、ときどき
うざい新米コーディレーター・石ノ塚くん。聴けば同僚の女性に今日プロポーズ
と意気込み。でも、結婚する気なしの公言聞いて悩みまくり。心やさしいカップル
が彼に仕事を頼んだ上に恋も後押し。成功。あんまり、さっくりいきすぎて不条理
感に囚われる人がいたりするほど。まあ、いろいろあって、四組の内三組キャン
セル。前代未聞、低予算カップルだけ残って、ダンディ。プロとはいえ憮然、
差別心を隠せず。そんなダンディに苦言あり。思い上がってないかあ（ハイ）。
白雪姫の物語には「継母」がいるのよ（「継母」にぴんとこないダンディ）。
結婚式がすべてじゃなくて、大変な生活はこれからなのよ（ダンディ、はい。でも
麻痺しちゃったかな状態。） 後日談。石ノ塚くん達といえば、それからまた
二年後に結婚、披露宴はせずの地味婚。なるほろな。
結婚、その披露宴、つうおばかさと素敵。をとんまな笑いで包み、シニカルな現実
を裏打ちしながら描いてく。いつもながら、ふざけたようなキャラと、コントな
やり取りのスタイル。嬉しいことに宮本さん、山口さんが出突っ張り。丁々発止
と外し合う怪演バトルに大笑いねこ。周囲役者も今回いい感じに応えてて○。
とんまなやりとりが通常必要以上、同時現実的シビアさが身も蓋もないほど、鋭く
一刺し。バラ色にごまかされ勝ちな、結婚ねたコメディに止まらず。むしろ非差別
や醜さから、結婚の大切を浮かばせて○。新米コーディネーターカップルの後日談
とか、お惚け顔でいて信じられる作品、と思うねこ。
役者。上記二人以外。宮本さんの相方役、上野さん。余裕ありげに自在そうな
とこが◎。常連希望ねこ。
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