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＠大阪梅田 カラビンカ（2000/11/22-23 3ステージ）
全自由 前売1,500円 当日1,800円
映像演出：カオルトミウチ 音楽：タナベリョウヤ[クロムモリブデン]、
植田浩一[NASA] 美術：本郷崇士[クロムモリブデン] 小道具：さくらの
音響：大西博樹 宣伝美術：ａＲｉ
２０８＋ ＨＰ：http://www5c.biglobe.ne.jp/~plus-208/
出演：
ハルキチハル、ａＲｉ、藤田育子、熊野さくらの、向田倫子［ババロワ]
たなかひろこ[きんのさかな] 個人ＨＰ
2000/11/23(木祝)晴 3:10-3:55PM(45) 最前列より 客席超満員(27人)
客層：２０才代中心、学生風の人多し。１人とグループ客半々。女性過半数。
客入れ：開場開演押し。屋根裏な小空間なんでやむなし。小分けして整列入重、
荷物預かり積極的にあり。場内はセンター詰めで誘導。
折り込みパンフ。ポケットサイズで展開式。役者写真にそれぞれのテキストコラー
ジュつき。見開くとＢ４の裏面にイメージの図式と活動予定あり。
物販。公演使用のＣＤ予約(1､300円)。
アートパフォーマンスユニット、クロムモリブデン関係のユニットらしい。２０８
は人間の視界角度、＋はその外な意味かしら。
舞台。4×３mな猫の額舞台、■50cm×2mワイヤフレームタワー２。白いキャンバス
布をストライプに貼り付け。上手下手に砂で埋められた水槽。砂時計のように落ち
るとビデオ画像が現れる仕掛け。壁はスクリーン。水中女性なイメージを中心に、
蝶の羽根、氷結晶の成長とかビデオコラージュ。
お話。レザー感触の白い手術服風の女（たなかひろこ？）、とりまくコットンに
ぼこぼこした女たち。白黒、肯定否定のきままな言葉に女混乱、不安。不覚、覚醒
を繰り返し、知らぬ間パーティ。昆虫頭を被せられ、酩酊、また言葉に絡み取られ
ここから抜け出せない。体内からあふれ出るモノ、脱脂綿をちょうだい。
耽美に奇妙にパフォーマンス。美しくかわいいパフォーマー。勝手ときまま、一様
でない言葉。手の動きを中心とした、時計仕掛けな動き、結構複雑。美しく混濁し
たビデオ。ノイジィだったりだったりの音楽。目に耳にあれこれと楽しい。苦悩の
表情も、美しいと妙な快感誘ったり。ちょっと危険で○。振付の要求が高いせいか
、ちょっとぎこちないのが残念。とコロスのアンサンブルに欲がでたりするねこ。
主な展開
１立つ女達はみな白、一人だけレザータッチ衣装、ネイルも銀と色違い。ノイズ映像
に埋もれる。ホワイトアウトして暗転。
２不自由な動きの女達。倒れる。レザー女が覚醒、ため息。息をゆったり吐きながら
安心感一杯、私の中の流動物〜とか言葉。
３全員で並んですわり。巨大なゴキブリシルエットが横切る映像。足踏み。立っては
座る。レザー女は辛そうに横臥。コロスはぱたぱたした動き。手を横縦に動かし、
時に空を泳ぐようにして。
４タワーのオブジェもちこみ、すり抜ける。女起き上がる。闇を一人見渡す。不安、
前後不覚。左右の水槽の砂が落ち初めて（上手は巧く落ちなかった）唇のビデオ。
対話。教えて、聞かせて。答えはない。レザー女もがき、泳ぐように動く。コロス
は気圧と天気、吹く風のこと、不安、不純…と言葉。コロスあれこれとうるさい。
女混乱、苦悩の表情。底なし沼状態。Ｓ・Ｏ・Ｓと言葉を発するレザー女。
５音楽アップテンポ。昆虫頭をもった派手衣装の女、てやんでえと登場。もってきた
ワイヤーの昆虫頭をレザー女に被せる。派手女、グラスをもってきて給仕。全員
酩酊、不覚。グラスは糸電話となり、レザー女を中心に絡め、ぐるぐる回り踊る
コロス。レザー女、はさみで糸を切る。
６ビデオは水中にいるような女。蝶の羽、氷の結晶、カエルを蛇が飲み込む瞬間に
女性が食事する場面がかぶる映像とか。
７コロス集合。すーはーと息をしながらレザー女立ち上がる。氷はそれ自身の温度で
形をたもつ。これでゆっくり眠れるというレザー女に脱脂綿を差し出すコロス。
レザー女が下腹部を裂くと緑色の粘液があふれ出て床に広がる。暗転。女たちは手
で液体をすくい立つ。
次回予告ビデオ。頭をパステルに染めたガーリーな女達、が野球試合に興じてる。
次回はポップ路線？。