猫のホテル「愛してる。いや言わんでいい。」
@下北沢 ザ・スズナリ(2002/1/30-2/11 16ステージ)
http://www.honda-geki.com/suzunari.html
全指定 前売り2800円 当日3200円
作・演出:千葉雅子 舞台監督:宇野圭一[至福団] 照明:斎藤真一郎[A.P.S]
音響:田上篤志[at Sound] 舞台美術:中村裕幸、斉田創「突貫屋]
舞台:川上大二郎 演出助手:相田剛志 衣装:木村猛志[A.C.T]
小道具:大川真由美[至福団] 宣伝美術:犬川ヒロ モデル:水野加緒理
制作:那須みちの
出演:
佐藤真弓 :栗崎ユミ (往事の人気少女漫画家)
中村まこと :入木(男だけ朗読会)、三球(芸人)、青木(ラジオDJ)
池田鉄洋 :津山(男だけ朗読会)、浜中(映画監督)、川口(ラジオDJ)
森田ガンツ :千球(芸人)、田崎(寝取られ亭主)
市川しんぺー:三池(イベントプロデューサー)、一球(芸人)
村上 航 :遠藤(弁護士)
菅原永二 :SEIYA(栗崎ユミの若い契約夫)
いけだしん:ファースト(芸人)
岩本靖輝 :ボーク(芸人)
千葉雅子 :大林洋子(かつて栗崎ユミと組んでいた原作者)
今林久弥[双数姉妹] :初日祭りゲスト
水野加緒理(チラシモデル):中日祭りゲスト
2002/2/5(火)曇 7:40-9:20PM(10/87) 前方より 客席超満員(160人)
客層:20才代女性8,9割。お友達連れ多。男子は単身がほとんど。
客入れ:今回は全指定席。場外に2枚、荷物預かり札を持って立ち、場内は2名で誘導
客も慣れたもので、荷物預かってもらう人多数。高低差あるベンチ3列、壁際に丸椅子
の補助席、後方雛壇は背もたれ付き椅子。見切れやすい下手ベンチは斜に置かれ。
通常より前後ゆったりで楽。雛壇下段前と2つの前後通路。開演5分前に当日券客を
いれるので早め入場のこと。
折り込みパンフ。B5 4ページ。配役表、スタッフ、予定。次回公演。7月新作@スズ
ナリ、10月P公演@本多劇場。
物販。新版役者名鑑(文庫本サイズ オールカラー32頁 450円)ライター寄稿による
名場面回顧、役者紹介ほか。あれこれと盛りだくさん。
中日祭り(頭10分)。実録・千葉雅子が会社を辞めた理由。イベント興業を行う会社。
社員は男気のや○ざものばかり(池田、村上)。売上金が入っていない。専務・雅子は
経理(ガンツ)の不正を見落とし、ピンチ。ザクロ?組・親分(市川)が落とし前要求。
その上、本家筋の岡田親分(中村)から預かった坂口組の舎弟・良二(菅原)を、その
女親分・栞(水野)に奪われてしまう。雅子、ついには女社長(佐藤)から三行半。
この年じゃあ、もう勤め口なんかないですよ、勘弁してくださいよ。駄目。というわけで
ございます。その頃、逃避行に立ち止まる良二と栞。良二は興業主として成功する
夢をみる。舞台にはアル○ィー(中村、?、池田)。池田、高見沢なコスプレにお客大喜び。
濃い役者達の外部出演効果もあってか、人気上昇中の猫ホテ。公演数を増し、
指定席化でより観やすくしての今回。
舞台。積み木。高低三層・サーモンピンクお盆。上に太い六角柱5,6本。天井高さ
、切り株状と高低さまざま。上手から小花道な通路はドア口まで伸長。
お話。往年の人気漫画家・栗崎ユミ。とある地方都市に自分記念館をつくることに
粉骨砕身。つうか我が儘に注文三昧。お付きのツバメな夫もヒステリックぶりに
辟易。そんな頃、かつての相棒・漫画原作者が噂を聞いて、激昂。裏切られ、裁判
和解も納まらない恨み辛みが再燃。かつて世話になった弁護士と再会して決意。一言
いってやるぜ旅行(一見不倫旅行)へ出発。
一方、栗崎ユミは闇に葬りたい「ダメ漫画」が記念館に持ち込まれてて、わなわな。
思い出しちゃってヒステリックに爆(劇中劇化;(1)再起を賭ける芸人は、自分の
ドキュメンタリー映画を撮らせることに。反目してた監督だったが、芸人一門の馬鹿
哀しさに興味を覚えて乗る気に…。(2)日系人DJコンビは、寝取られ亭主の話を
聞く内になんとかしてやる気になって…。)再開した二人はガチンコ勝負。と思いき
や、栗崎ユミは見栄が過ぎて自己破産決定。記念館差し押さえられて、惨め。
ツバメ夫もさよならバイバイよ。嗚呼、下らない20年だったわぁ。
なんとわロードムービー調で異色。カットバックに回想、妄想に漫画舞台化して
コラージュ進行。ベースの女二人愛憎話だけじゃ平板。つまんないので、トッピン
グで彩った様子。濃い役者芝居でそれをするのは、今まで同様なれど、多種多様化と
劇中劇追加が違う今回。中村、池田コンビを独立した色物サブキャラとして、コス
プレに一人多役とか。つまみ食いおやつの楽しさあれど、食い足りないですよねこ。
メインのお話(千葉、佐藤、村上、菅原)に、くどいように(中村、池田、ガンツ)
が絡んでほしかったねこ。
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