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＠江古田 シアターＮＡＰ（ナップ）(2002/4/1-10 12ステージ)
（西武池袋線「江古田駅」下車・北口より徒歩３分 日大芸術学部江古田校舎
・映画学科第７スタジオ内・特設劇場）
日大芸術学部ＨＰ： http://www.art.nihon-u.ac.jp/
ＮＡＰ公式ＨＰ： http://www.art.nihon-u.ac.jp/theatre/nap/
全自由 前売り当日とも 4500円 学生2500円（当日のみ・学生証提示）
原作：Ｗ・シェイクスピア 翻訳：松岡和子 構成・演出・美術：串田和美
音楽：朝比奈尚行[時々自動］ 照明：斎藤茂男 音響：渡邉邦男 衣装：阿部朱美
小道具：福田秋雄 舞台監督：平井徹 技術監督：眞野純、沼田憲平
舞台技術：宮澤誠一、大久保惠児 演出助手：宮澤誠一
総合プロデューサー：戸田宗宏、山田寛 宣伝美術：中島安貴輝
制作：千早正美ほか 企画：日本大学芸術学部演劇学科、KUSHIDA WORKING
製作：日本大学芸術学部
協力：日本大学芸術学部写真学科、日本大学芸術学部映画学科ほか
出演：
清水紘治 ：オーベロン （シーシアス）
國井麻理亜：ティターニア（ヒポリタ）
稲葉良子 ：妖精
阿知波香 ：妖精
石橋志保 ：妖精・豆の花
平山絵衣子：妖精・蜘蛛の糸
若松智子 ：妖精・蛾の精
柴崎太久郎：妖精・カラシの種
串田和美 ：パック
宝生舞 ：ハーミア
山﨑広美：ヘレナ
松島浩平：ライサンダー
降矢地歩：ディミートリアス
内田紳一郎：クインス・口上 [元・オンシアター自由劇場]
小松和重 ：ボトム ・ピラマス [サモ・アリナンズ]
大政知己 ：スナウト・壁 [サモ・アリナンズ]
中山貴裕 ：スナッグ・ライオン
草光純太 ：フルート・シスビー [兵庫県立ピッコロ劇団]
大月秀幸 ：スターヴリング・月／イジーアス [元・オンシアター自由劇場]
2002/4/6(土)曇｜小雨 7:02-9:03PM(2'00) 前方より 客席9割(210人)
客層：幅広い年齢層、おじさんおばさんが結構。女性7割。学生3割？？。
客入れ：江古田駅前と学内入口に案内人、道なりに矢印掲示で迷うことはまずなし。
きちんと整列誘導し、入場。学内学生券の人は後から入場(前方ベンチシート限定）
スーツ姿の学生スタッフが初々しい。雛壇にパイプ椅子22人×9列、最前方2列は
学生席（舞台左右にも11人×2列ずつあり）。
折り込みパンフ。B5 4ページ。挨拶、配役、スタッフ(多数)。4/7日曜 5-6PM
串田和美、松岡和子のポストトーク開催（入場無料）。物販なし。
串田和美が講師を勤める・日大芸術学部演劇学科とプロ達の産学協同Ｐ、第一弾。
会場、舞台。江古田校舎内、大型撮影スタジオ？。フリースペース、高いタッパ、
ほどよい大きさといい感じスペース。ほぼ真ん中に銀色のトタン然とした舞台。
サイドなく正面壁（可動式高低ドア６）と床（鈎形と四角の池あり）。シンプルで
無機質な、どこでもない空間なり。
お話。妖精王・オーベロンと后、二組のアテネの恋人、職人達が妖精パックの媚薬
誤用により大混乱する、幻想と現実の物語。
改訂。差し替えたり再構成。たとえば、冒頭。一部予告編みたい登場人物登場。中盤
に職人達の寸劇、ラスト近くに恋人の和解（婚姻場なし）。こっちのがすかっと
爽やか。趣向を変えて同じ場面を繰り返し、また反復シーンも結構。遊んだり、整え
たりにふふーんねこ。
それぞれの夢と現を追加増補。たとえば、パック。自分を見失ってるおじさん状態
から覚醒、自分がなした夢を現実として捉え。シーシアスら王宮人。「夏の夜…」
の夢舞台を自分たちのものとして客観。また、ハーミアらを巻き込んだ隠された愛憎
を悪夢のようにかいま見せ。職人ボトム。自分の夢や宮廷の裏現実を見て歩き。
観客。電車やヘリコプターＳＥ、おじさん＠新橋界隈なパックら妖精など。幻想も
現実場面も今の「現実」みたいに演出され。などなど。
型にはまらず、自由闊達。学生にはいい刺激じゃないかしら、な発想転換。古典な
言葉を踏襲しつつ、要所で近しい親しみ。体温感じる登場人物像が素敵。下着姿や
原宿界隈装いの妖精がお色気とおちゃらけ。おじさんのパックとオーベロンがとほほ
ながらに大活躍。微笑みに応援小旗を振りたくなっちゃうねこ。ラストの串田パック
口上への暖かい拍手に、サモアリと思うねこ。
役者。清水さん。男気に優しさと哀感滲ませて、いい感じ。ベテランの滋味○。
小松さん。アドリブもさらり、軽やかな演技に巧さ伺え。宝生舞さん。舌足らずの
口調、懸命健気さが愛らしい。若手はほとんど在学学生とか、ぎこちなさあれど、
なんか清々しかったねこ。