＠日比谷 日生劇場（2004/3/4-4/29 75ステージ）
http://www.nissaytheatre.or.jp/index2.html
全指定 前売り当日とも Ｓ席12600円 Ａ席8400円 Ｂ席4200円
演出：蜷川幸雄 脚本：秋元松代 音楽：宇崎竜童 歌：森山良子
衣裳：辻村寿三郎 装置：朝倉摂 照明：吉井澄雄 効果：本間 明
振付：花柳錦之輔 ファイト・コリオグラファー：國井正廣
演出補：石丸さち子 舞台監督：高橋良直 プロデューサー：中根公夫、高屋潤子
製作：ポイント東京 主催：明治座、テレビ東京 後援：TBS
出演：
阿部 寛 ：忠兵衛
寺島しのぶ：梅川
田辺誠一 ：与兵衛
須藤理彩 ：お亀
新橋耐子 ：お今
神保共子 ：お清
大石継太 ：八右衛門
根岸明美 ：妙閑
辻村寿三郎／川崎員奥（交替出演） ：人形出遣い
西岡慶子 ：柏屋仲居
市川夏江 ：お綱
岡田 正 ：長兵衛
有馬光貴 ：伊兵衛
坂部文昭 ：平三郎
大門悟朗 ：弥七
ほか、モブたくさん。
辻村寿三郎／川崎員奥（交替出演） ：人形出遣い
2004/4/18(日)快晴 12:03-2:49PM(1'27/休23/53)1F中段より 客席8割(1000?人)
客層：ほぼ全員女性、おばさまのグループ客中心。劇中お茶の間化する困った人若干。
客入れ：当日券窓口に列、詳細不明。ほとんど女性客だけど、男性トイレの振り替え
はなし。本水演出（2幕目で水路へダイビング）があるため、最前Ａ−Ｃ列に自分の
身は自分で守るビニールシート配布。休憩時間、係員からの説明におばさん客達は
大受け。折り込みパンフなし。物販。パンフ(A4 50?ページ 1500円)初演からずっと
平幹二朗様主演だったんだあ、とかデータをみるねこ。ほかＣＤとか不明。リピータ
(10%)割引あり。カーテンコール二回三分。
1979初演、上演回数千を超えるとかの蜷川スタンダード。キャスト若返り、挿入曲を
森進一演歌から森山良子唱歌、衣装新デザイン とやり直したとか。
舞台。いくつかの店が連なった、２階建ての遊郭がぐるり。前面に本水のお堀端。
お話。近松門左衛門「冥途の飛脚」をベース。飛脚宿の養子・忠兵衛と遊女梅川の
思いこんだら命がけカップル。忠兵衛・幼友達の与兵衛と妻お亀の恋に恋するカップ
ル。彼ら、死に急ぐ若者の物語。
なんか雑、蜷川最新作からみると。思いをビジュアルに凝縮させる蜷川氏の魅力あん
ま感じられず。モブ多量投入、本水や吹雪の仕掛け、蜷川ブルー照明あれど、お約束
のサービス範囲で半端。森山良子音楽は宗教曲に清涼でふむ、でも繰り返し過ぎで
興ざめ。手の内に納めて、手綱を緩くしてる感じ、発見があんまない舞台にこまっ
ちゃうねこ。
若気の至りを体現する新配役、役者芝居に重点？。長躯でハンサムな阿部、明るく
軽いカップル田辺、後藤となるほろの新しさ。でも、心理描写が勢いやムードに流さ
れて、粗め。特に、ムーディ＝間延びした演技にはうーんねこ。半分の長さでもいけ
そう。結局、なんで心中したのか、よくわかんない（感じられない）。もっと丁寧に
描いてほしかったねこ。
役者。寺島しのぶ・梅川。痛々しいまでのむき出しの表情にぐっとくるねこ。彼女の
魅力が絡みでも活きてくれば、よかったのになあ…。
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