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 NYLON100℃ 29th SESSION「ナイス・エイジ」

 @三軒茶屋 世田谷パブリックシアター(2006/12/9-24 18ステージ)12,18休
 http://www.setagaya-ac.or.jp/sept/
 全指定 前売S席6200円、A席4200円 当日+500円 SePT倶楽部会員 S席のみ5600円
 世田谷区民 S席のみ5900円

 作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ 舞台監督:福澤諭志+至福団
 舞台美術:小松信雄 照明:関口裕二(balance,inc.DESIGN)
 音響:水越佳一(モックサウンド) 映像:上田大樹(iNSTANT WiFE)
 衣裳:三大寺志保美 ヘアメイク:武井優子 演出助手:山田美紀(至福団)
 宣伝美術:大久保浩一(Homesize) 宣伝写真:相川博昭
 宣伝ヘアメイク:山下まきえ、山本絵里子 制作:花澤理恵
 企画・製作:株式会社シリーウォーク 共催:世田谷パブリックシアター
 後援:TOKYO FM
 出演:下記

 2006/12/22(金)曇 6:36-10:10PM(97/休16/98)1F中段中央 客席ほぼ満員(700人)
 客層:20-30歳代中心に幅広く、男女半々。
 客入れ:当日券は1人1枚。1F補助椅子は前方10、後方20ほど。大山鎬則休演と代役
 の掲示。劇場あちこちに今公演のチラシ置き。不要チラシ置き場ちゃんと。
 折り込みチラシそれなり。折り込みパンフ、B5 3ページ。次回公演 5/10-6/3
 @青山円形 岸田國士原作 豆千代和装監修「犬は鎖につなぐべからず(仮)」。
 物販。パンフは上階でも販売。パンフ(B6 4点 2000円)プラモBOXに4アイテム。
 袋付き。文芸誌体裁に盛りだくさん。蜷川幸雄×KERA対談収録。蜷川氏、KERAを
 質問責め、演出家活動が邪魔発言(ほめ言葉)など、興味深いあれこれ。
 カーテンコール2回3分。

 初演は2000年、都の芸術祭で観客賞受賞。回顧ブームのせいでもなかろうけど、
 20世紀へのオマージュに満ちた本作再演。初演時、3時間半とのアナウンスにうめき
 声があがった客席も今回静穏、これも時代の流れ(諦め?)なり。

 舞台。小さな窓付き壁を寄せ木細工にあしらった渋色装置。上下が回転、中央が前後
 に移動して転換。同時並行にみせたり、よりスピーディになったりと初演を凌ぎ。

 お話。落ちぶれ果て、壊れた家族が在りし日へタイムスリップ。家族のてんでばら
 ばらの冒険を昭和回顧とともに描く。
 
 ほぼ誰にでも薦められる上等エンタメ。奥歯にものが挟まった物言いも、わかる大人
 ならなおのこと。思い取りにいかないドタバタなおかしさ、追想そこから奇跡を望む
 甘さと苦み。笑いつつ、ほろりとさせられもし、そこはかと滋味滋養。再生しない
 家族は予定調和に墜ちず、むしろ好感度高め。そんなドライな人情芝居味も含め、
 モンティパイソンしてるナンセンス場面はファンならずとも愉快千万。3時間半が
 苦にならず。

 再演にあたり、主要キャスト入れ替え。無責任も実はさにあらずな主人公時雄に
 佐藤さん。意外といたずらな魅力。愛されたくても疎まれるダークなピン芸人カン
 ダタに坂田さん。悲しい男を好演。主人公時雄の母に立石さん。思慮深くも愛らしい
 さまが魅力。いい声なのにおバカ芝居トリオ・志賀、廣川、池谷が再演同様に素敵。
 


パンフ プラモBOX

           初演     今回再演
           20th SESSION 29th SESSION
           2000/9/1-17  2006/12/9-24
           19ステージ  18ステージ
           本多劇場   世田谷パブリックシアター
           4300円    6200円
           3時間10分   3時間15分(休憩不含)
 
      作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
      舞台美術:加藤ちか   小松信雄
      照明  :関口祐二   ←
      音響  :水越佳一   ←
      衣装  :三大寺志保美 ←
      映像  :上田大樹   ←
 出演:
 堺井・大家    :原金太郎   ←
 堺井・その妻   :池谷のぶえ  ←

 廻時雄      :小市慢太郎  佐藤誓
 廻澄代      :峯村リエ   ←
 廻春江      :長田奈麻   ←
 廻時次(時雄長男):大倉孝二   ←
 廻想子(時雄長女):澤田由紀子  新谷真弓

 神田正(ピン芸人):三宅弘城   坂田聡
 17歳の時雄   :みのすけ   ←
 15歳の澄代   :村岡希美   植木夏十
 富松葉子     :松永玲子   ←

 箕輪りん(時雄同級生):安沢千草 ← 箕の輪りん 安澤千草
 物集(時雄・友人):大山鎬則   喜安浩平(代役)
 花田(時雄・友人):吉増裕士   ←

 廻富佐子(時雄母):今江冬子   立石凉子[演劇集団円]
 廻時正(時雄父) :志賀廣太郎  ←
 廻時宗(時雄叔父):小林高鹿   加藤啓

 近藤ヨシ(女中頭):村岡希美   植木夏十
 女中・ナルコ   :松永玲子   杉山薫
 女中・フミエ   :澤田由紀子  松野有里巳
 運転手・高瀬   :廣川三憲   ←

 万城目達人    :小林高鹿   加藤啓[拙者ムニエル]
 万城目幹人(達人弟):喜安浩平   ←

 ローズ(着物の芸人):松永玲子  皆戸麻衣
 落語家      :志賀廣太郎  藤田秀世
 侍姿のマジシャン :廣川三憲   ←
 ベティ(芸人)  :澤田由紀子
 年増芸人?    :       立石凉子
 若手芸人     :       柚木幹斗

 竿島教授     :志賀廣太郎  ←
 TV番組司会者  :廣川三憲   ←

 警官A      :小林高鹿   藤田秀世
 警官B      :三宅弘城   加藤啓
 食堂主人     :志賀廣太郎  ←

 監視人B     :みのすけ   ?
 監視人C     :三宅弘城   ?
 監視人D     :大倉孝二   ←
 作業員A     :廣川三憲   ←
 作業員B     :みのすけ   ←
 作業員C     :吉増裕士   ←
 作業員D     :大倉孝二   ←(再演は作業員多数)

 郵便配達     :志賀廣太郎  藤田秀世
 歴史学者     :三宅弘城
 モンロー     :今江冬子
 司令部の声    :秋山菜津子  ←

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