＠渋谷 Bunkamuraシアターコクーン(2007/11/7-30 25ステージ)
http://www.bunkamura.co.jp/cocoon/index.html
全指定 S席9000円 A席7500円 コクーンシート5000円
当日券 座席指定券および2階立見券3000円
＠大阪 イオン化粧品 シアターBRAVA！ 12/5-11 8ステージ
作：アルベール・カミュ 翻訳：岩切正一郎 演出：蜷川幸雄
音楽：朝比奈尚行[時々自動] 美術：中越司 照明：大島祐夫 音響：鹿野英之
衣裳：小峰リリー ファイトコレオグラファー：國井正廣 振付：青木美保
ヘアメイク：佐藤裕子 演出補：井上尊晶 演出助手：石丸さち子ほか
舞台監督：芳谷研 宣伝美術・写真：永石勝(triple-O) 企画・制作：Bunkamura
You Tube（TOKYO MX)
http://www.youtube.com/watch?v=u8Yfa9sMdwQ
出演：
小栗旬 ：カリギュラ（若きローマ皇帝）
若村麻由美：セゾニア（カリギュラを愛する女）
横田栄司 ：エリコン(忠臣)
長谷川博己：ケレア（賢者）
勝地涼 ：シピオン（詩人 父をカリギュラに処刑される）
月川悠貴 ：歌い手、詩人
塾一久 ：財務長官パトリシュス
磯部勉 ：第一の貴族
廣田高志 ：第二の貴族レピュデュス
新川將人 ：第三の貴族カシュス
宅嶋渓 ：第四の貴族
冨岡弘 ：第五の貴族、詩人
今村俊一 ：メレイア、奴隷、詩人
田村真 ：ミュシュス
栗田愛巳 ：ミュシュスの妻
鍛冶直人 ：貴族メデリュス
大富士 ：貴族
福田潔 ：貴族
井面猛志 ：衛兵、奴隷、詩人、貴族
KAI ：貴族
野辺富三 ：貴族、詩人
石田佳央 ：衛兵、奴隷、貴族
明石伸一 ：奴隷、詩人
2007/11/11(日)曇 2:05-5:22PM（1'23/休20/1'30）1F後方下手 客席超満員(800人)
客層：ほぼ全員20-30歳代女性。熱心な旬くんファンの声がそこここから。
客入れ：当日券詳細不明、本席は結構出ている模様、バルコニーは満員。開場時と
いいグッズ売り場といい、長蛇の列。開場直後、終演直後は空いてて○。やっぱ
キャパに比べてロビー手狭。折り込みチラシそれなり。パンフなし。
物販。パンフ A4 52ページ 1800円 1人に2冊まで。きれいな役者写真、稽古場
写真多数。蜷川幸雄×KERA対談収録。ビニールバック1500円。Ｔシャツ3500円。
ミニタオル500円。 カーテンコール4回4分。2回目から総立ち。
仕事を断らず、併行してこなす大した若者(情熱大陸)・小栗旬くん主役舞台。
舞台。結構衝撃的。全面鏡の壁、極彩色ネオンの扉枠。扉は円弧を描いて配置、
対面が合わせ鏡となり、枠組みが立体的にみえ。煌々とパンキッシュなネオン、
醒めて己を映す理性的な鏡の同居、本舞台を象徴するビジュアルなり。
お話。不条理な世界と神を論理によって捉え整えようとする余り、狂気を演じ、恐慌
を重ねる王カリギュラ。それは理不尽な神の否定、悪による人々の認容。カリギュラ
の「非人間的な叙情」に、周囲は恐れながら気遣う。しかし、情愛は彼の論理では
すでに意味がない。愛する者を突き放すか殺し、殺意を抱く者に理解を示す。そんな
王は若者らしい一途さ、潔癖な論理をもって、自滅への道をひた走るのだった。
狂っても好き、旬君、魅惑の熱演に会場炎上。荒くれと詩情、ぶれのない知性と
機知、男子な愛らしさと色気感を併せ持ち。とてつもなく哀しいのに、涙の海に
おぼれず冷静。老成した若者の悲劇が生々しく胸に迫って圧倒されるねこ。観念的
かな？な難しい台詞も、生理的にうなずけてしまう、体言、咀嚼ぶりは大したもの。
旬くん着実にステップアップ、まさに旬なり。取り巻き4人、距離と温感くっきりと
明確。カリギュラを映す陰の鏡としてなるほろねこ。
[月間一覧］