＠池袋 東京芸術劇場 小ホール1(2009/8/20-9/20 38ステージ)
http://www.geigeki.jp/ 全指定 6500円 サイドシート 3000円（25歳以下 1000円）
作・演出：野田秀樹
美術：堀尾幸男 照明：小川幾雄 作調：田中傳左衛門 音響：高都幸男
企画・製作 NODA・MAP 制作協力：世田谷パブリックシアター
助成：平成21年度文化芸術振興費補助金（芸術創造活動特別推進事業）
主催：東京芸術劇場（財団法人 東京都歴史文化財団）、東京都、
財団法人 東京都歴史文化財団
出演：
大竹しのぶ ：女
渡辺いっけい：警部、頭中将
北村有起哉 ：検察官、源氏
野田秀樹 ：精神科医
＞ 野村万斎企画 現代能楽集IV「The
Diver（ザ・ダイバー）」(2008/9)
2009/8/22(土)曇 7:03-8:27PM(1'22)最前方上手 客席超満員(300人)
客層：大人よりの老若男女。女性過半数。
客入り：両サイドと最後尾に補助椅子追加。ほぼ平床5列、通路を挟んで9列。
千鳥配置もあって見易し。 折り込みチラシそれなり。パンフなし、配役くらいくば
ればいいのに。物販。パンフ A5 32ページ 500円。大江健三郎×野田対談収録。
次回公演。カーテンコール2分3回。夏と秋があり。
野田秀樹祭りの芸術劇場、やっとこ自作上演。は、英語脚本を日本語版にした逆輸入?
バージョン。
舞台。ジュラルミン部屋の床と壁。壁上部が開くと鉄格子と廊下がみえ。床に白い
ベンチと小テーブル。袖側の蛍光灯を仕込んだ柱が壁を立ち示し。
お話。幼児2名を火付け殺し、女性容疑者は多重人格の模様。罪を決めうちの刑事、
仕事も情事も大事な検事は事の決着を急ぎ、精神科医をせき立てる。しかし、女性の
人格は定まらない。
時空を一足跳び、演劇の醍醐味たっぷり。千の仮面をスイッチング、俳優のすごさを
堪能ねこ。能の「（源氏物語）葵の上」「海人」をベース。女性の失い続ける現実と
我を忘れることで源氏物語＝虚構の愛を得る（ここでも失う）様を、切り替えまた
重層しながら描く。
高強度でドラマティックな語り口、緻密な構成がすばらしい。海外版同様、扇子、
椅子、薄衣がさまざまなモノに変容。見立ても物語と呼応して面白いねこ。言葉の
違いを超えた、海外版のすばらしさを改めて思ったりもするねこ。
役者。熱くても冷静な、それぞれの演技を楽しむねこ。異なる人格を瞬時に演じ分け
る、大竹さんが鮮やかな。暑苦しい警部・いっけいさん、愛嬌あるダンディズム・
有起哉さん、クールなさじ加減・野田さん。
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