＠駒場東大前 こまばアゴラ劇場(2011/8/10-14 7ステージ)
http://www.komaba-agora.com/
全自由 前売2200円 当日2300円
脚本・演出：福原充則[ピチチ5]
当日運営：三村里奈、岩崎有起恵、長谷川和恵 改造：椎井清喜 宣伝美術：光瀬指絵
主催：(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場 企画制作：ニッポンの河川、
(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場主宰
出演・音響・照明：
森谷ふみ、光瀬指絵、寺西麻利子[セキララ]、佐藤真弓[猫のホテル]
2011/8/12（金）猛暑 7:37-8:35PM（58）入口側前方 客席満員（80？人）
客層：20-30歳代中心で幅広く、役者ら演劇人ちらほら、男女半々。
客入れ：四方 囲み客席。入口側3列＋関係者席2列。反対側3、サイド2列づつ。
対角対面場面が多いので、どこでもいいかな。番号順に整列して入場。客入れ時40人
ほどといつもより多め。チラシ多め、パンフ A5 3ページ。データ中心。
物販なし。カーテンコール1回。
演じながら、フットスイッチで照明、手にしたテレコで音響をセルフ操作する
役者獅子奮迅趣向のユニット最新作。
舞台。真四角、上に色とりどりの裸電球。雪を振らせる扇風機。客席側の四隅に
自転車、スポークにLEDライトを仕込み、回して花火演出。
お話。熊谷で一番の悪を自称する15才少年と珍走団は、横行する連続殺人の犯人・
首しめジャックの存在自体許せない。一方、海外戦線から脱走した四人姉妹の前に
立ちはだかるのは、鳩ぽっぽ軍団。見た目の脱力ぶりと裏腹の強敵に太刀打ちできる
のか。
八面六臂の超アナログ芝居趣向。破天荒でドライブ感のある物語＋オペも役者仕事の
荒行をやりこなす女優陣が天晴れ。ドラマは闘い、荒くれつつ、詩的な言葉をはいたり
艶っぽかったりして、一方ならず。往年のアングラ芝居よろしくの日常に突発する
夢幻イメージの魅力。熊谷の北口と南口の間にあるという永遠の少年 卍の形で
死んだ少年のイメージとか。そんな少年を演じる客演・佐藤真弓が抜群。少年と
京言葉のおばはんの狂いそうな切り替え見事。
アフタートーク 8:43-9:02PM（19）ほとんど居残り
矢内原美邦(汎フェスティバルディレクター、ニブロール/ミクニヤナイハラプロジェクト）
、光瀬指絵、福原充則
福原 この芝居を見て帰りたくなった人の気持ちを代弁して、悪いところをいって
ほしい。
矢内原 普通の演劇を見てる人には早くてついていけないといのは、自分はよく
わかる。役者が体現するとき、どう演出しているのか知りたい。
光瀬 声色ではなく、その人物の価値観へと変えろと言われる。マネージャーの人は
この人が好きなんだとか。
福原 体や感覚でなく価値観、初歩的なことですけど。方法を模索中です。
矢内原 おかしなことは日常でもある。わからない方が自分はわかる。ダンス的だな
と思ってみていた。ニューヨークから熊谷がいることというのはよくわかる。
福原 伝わって理解されたい、わかりにくいことの線引き。寂しさの折り合いが
いつも考えている。
矢内原 やりたいようにやった方が面白い物になる。
福原 でも嫌われたくない。
矢内原 早口でわからなかったお客さんは戯曲を買って、後で好きになる。
ダンスじゃないと言われて、ダンスっぽくしてみたらダメだった。伝えたいこと、
演出の個性が出れば膨らんでいくと思う。
矢内原 伝えたいが、最短でない不安がある。
矢内原 十分に伝わっている。悪口を一つ言うと、切り替わるときに機敏さが
ほしい。
福原 矢内原 身体訓練をしていないこと。スクワットがいいこと。鍛えすぎると
ストイックなってしまう不安。一部アップをほどほどにやったらどうかの提案。
失った手をイメージした身障者のダンスがまるであるかのようで衝撃をうけた話。
そういうことは、舞踏家が20年30年かけてやっている高度な方法。
福原 まとめると。ほどほどの肉体と極限の精神でということですね。
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