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 NODA・MAP 第17回公演「エッグ」

 @池袋 東京芸術劇場 プレイハウス(中ホール)(2012/9/5-10/28 61ステージ)
 http://www.geigeki.jp/
 全指定 S席9500円 A席7500円 サイドシート5500円(25歳以下3000円)
 高校生割引1000円

 作・演出:野田秀樹 音楽:椎名林檎
 美術:堀尾幸男 照明:小川幾雄 衣裳:ひびのこづえ 音響・効果:高都幸男
 振付:黒田育世[BATIK] 映像:奥秀太郎 美粧:柘植伊佐夫 舞台監督:瀬崎将考
 イラスト:おむらまりこ アートディレクション:森本千絵
 プロデューサー:鈴木弘之 主催・企画・製作:NODA・MAP
 出演:
 妻夫木聡 :阿倍比羅夫あべひらふ(ちゃらいルーキー)
 深津絵里 :苺イチエ(シンガーソングライター)
 仲村トオル:粒来幸吉つぶらいこうきち(ストイックなベテラン)
 秋山菜津子:オーナー(世界の9割位を所有する)
 大倉孝二 :平川(故障がち)
 藤井隆  :お床山(苺イチエ マネージャー)
 野田秀樹 :劇場案内係、芸術監督
 橋爪功  :清田きよた監督

 深井順子 :○田フミヨ
 上地春奈 :女学生・×田
 大西智子 :女学生・△田
 秋草瑠衣子:女学生・□田

 伊藤昌子、大石貴也、大石将弘、、川原田樹、菊沢将憲、木村悟、久保田武人、
 黒瀧保士、河内大和、後藤剛範、後藤陽子、近藤彩香、佐藤ばびぶべ、佐藤悠玄、
 下司尚実、白倉裕二、竹内宏樹、冨永竜、永田恵実、西田夏奈子、
 野口卓磨、萩原亮介、的場祐太、三明真実、柳沢友里亜

 2012/9/8(土)晴 7:07-9:13PM(2'04)1F最前列下手 客席満員(800人)
 客層:大人よりの老若男女。ひと頃途絶えた学生ぽい層が増えていい感じ。
 客入れ:定時30分前にロビー、20分前に劇場開場。開演がいつになく押したので
 そういう段取りか不明。折り込みチラシ厚め 鉛筆付き。パンフ A4 1枚両面。
 物販。パンフ A5 96ページ 1000円。長塚圭史の稽古場レポート収録。
 サントラCD 2000円 パンフともBOX 3000円。AMAZONでも購入可能。
 カーテンコール4回2分。

 新装なって劇場のこけら落とし。床が歩きやすい、設備も増えてちょっと便利。
 ロビーの椅子はやや増え(地下ほど増席せず)。

 舞台。白濁した床と壁の「劇場」。床にロッカー、猫車、板きれが散乱。仕切り
 カーテンが前後に2条。
 お話。冒頭は改装中の劇場案内で笑わせ。そこで未発表の寺山修司の生原稿が発見
 される。タイトルは「エッグ」、それはスポーツらしい。オリンピック出場に掛ける
 選手達、万事を仕掛けるオーナー達、一生の恋に捨て身の歌手らはすったもんだ。
 やがて、エッグの発端と発明へと及び、思いがけない世界と真相がみえてくる。

 混とんと明晰さのゾクゾクする混交、スパイシーな一編。冒頭のメタ構造と想像の
 広がりとミックスアップが○。夢の遊眠社、小劇場演劇にお帰りなさいな部分が
 多々あって嬉しくなるねこ。似ているけど違うアナザーワールド、架空の競技と
 世界設定、詩的な言葉、時に荒くれた身体と感情の発露。後半は消し去れた歴史、
 今に警句なリアルが重なり、きな臭く、テーマが浮かび上がり。

 非日常のアイデアと混とんの奔流を高速展開に流しながら、劇作巧者の意志と技を
 駆使して舵取りして、流石と思うねこ。脳内やら自宅範囲に引き籠もりがちな演劇
 への危機感、自分がやらずにな使命感な気迫も感じさせ。

 役者。深津絵里。不思議少女(女)健在。橋爪功。不動の力強いベテラン芝居。
 秋山菜津子。革服が似合う女丈夫ぶりに痺れる。仲村トオル、妻夫木聡。剛柔の
 対比○。

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