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 蜷川幸雄演出 Bunkamura シアターコクーン「冬眠する熊に添い寝してごらん」

 @渋谷 Bunkamuraシアターコクーン(2014/01/09-02/01 30ステージ)
 http://www.bunkamura.co.jp/cocoon/
 全指定 S席9500円 A席7500円 コクーンシート5000円 中2階立見3500円
  @大阪 森ノ宮ピロティホール 2/7-12 8ステージ

 脚本:古川日出男 演出:蜷川幸雄 美術:中越司 照明:勝柴次朗
 音楽:門司肇 音響:鹿野英之 衣装:前田綾子 ヘアメイク:河村陽子
 擬闘:栗原直樹 演出補:井上尊晶 演出助手:大河内直子
 舞台監督:小笠原幹夫 企画:Bunkamura 主催・製作:Bunkamura、Quaras
 出演:
 上田竜也:川下多根彦(伝説の熊猟師の子孫。弟)
 井上芳雄:川下一(多根彦の兄。射撃のオリンピック代表選手)
 鈴木 杏:ひばり(多根彦の婚約者。人気詩人)
 立石涼子:ひばりの祖母

 沢 竜二:祖父(熊猟師三世)
 勝村政信:高祖父(熊猟師一世)
 石井愃一:富山の薬売り
 瑳川哲朗:社長

 大石継太:古塚
 冨樫 真:洞子
 間宮啓行:囃田(油田村の住人)
 木村靖司:梅原(油田経営者)

 妹尾正文:回転寿司職人、石油村の男衆、シベリア出兵の兵士、母親たち、
      マスコミの報道陣
 清家栄一:ばば女、回転寿司客、石油村の男衆、シベリア出兵の兵士、母親たち、
      マスコミの報道陣
 飯田邦博:工作員、回転寿司客、石油村の男衆、シベリア出兵の兵士、母親たち、
      マスコミの報道陣
 岡田正 :回転寿司客、石油村の男衆、シベリア出兵の兵士、母親たち、
      マスコミの報道陣
 塚本幸男:回転寿司職人、石油村の男衆、シベリア出兵の兵士、母親たち、
      マスコミの報道陣

 野口和彦:母親たち、ばば女、石油村の女衆
 新川將人:野良犬、金髪碧眼男、回転寿司客、石油村の男衆
 木内竜喜:ばば女、回転寿司客、石油村の男衆、シベリア出兵の兵士、母親たち、
      マスコミの報道陣

 青山郁彦:楽団員、車夫、ばば女、回転寿司職人、石油村の男衆、
      シベリア出兵の兵士、母親たち、マスコミの報道陣
 島本和人:回転寿司客、石油村の男衆、シベリア出兵の兵士、母親たち、
      マスコミの報道陣
 本多新也:回転寿司客、石油村の男衆、シベリア出兵の兵士、母親たち、
      マスコミの報道陣
 堀文明 :回転寿司客、石油村の男衆、シベリア出兵の兵士、母親たち、
      マスコミの報道陣
 澤魁士 :回転寿司客、石油村の男衆、シベリア出兵の兵士、母親たち、
      マスコミの報道陣
 駒木根隆介:回転寿司店員、石油村の男衆、シベリア出兵の兵士、母親たち、
      マスコミの報道陣

 野辺富三:母熊、楽団員、回転寿司店員
 プリティ太田:小熊、回転寿司客、石油村の男衆

 羽子田洋子:母親たち、ばば女、石油村の女衆
 加藤弓美子:回転寿司店員、母親たち、ばば女、石油村の女衆
 土屋美穂子:回転寿司客、母親たち、ばば女、石油村の女衆
 難波真奈美:回転寿司店員、母親たち、ばば女、石油村の女衆

 小川紘司 :回転寿司客、楽団員、シベリア出兵の兵士、石油村の男衆、
       マスコミの報道陣
 中西晶  :猟犬、回転寿司客、石油村の男衆

 大串三和子:母親たち、ばば女、石油村の女衆
 神尾冨美子:母親たち、ばば女、石油村の女衆
 佐藤禮子 :母親たち、ばば女、石油村の女衆
 谷川美枝 :母親たち、ばば女、石油村の女衆
 田村律子 :母親たち、ばば女、石油村の女衆
 百元夏繪 :母親たち、ばば女、石油村の女衆
 益田ひろ子:母親たち、ばば女、石油村の女衆
 宮田道代 :母親たち、ばば女、石油村の女衆
 中島来星 :祖父の少年時代、回転寿司客
 
 楽団員たち:福島広之(クラリネット) 閏間健太(トランペット)
 佐藤健一(トロンボーン)棚網遊太(チューバ)

 2014/01/28(火)晴 6:32-10:13PM(1'32/休17/1'47)1F後方 客席満員(750人)
 客層:推定 平均30才代女性9割。
 客入れ:折り込みチラシそれなり。配役表などパンフなし。物販。パンフ A4 2000円
 カーテンコール3回5分 最後はジャニーズお約束?のスタンディング。

 小説家・古川日出男書き下ろし作品。もともと蜷川演劇のファンとか。
 舞台。舞台を占める傾いた大仏(後、変化)、越後の石油村、客席まで取り囲む
 回転寿司店。
 お話。女流現代語詩人を奪い合う、射撃選手の兄とその弟の物語を主軸。背景に
 近代〜現代日本の暗黒史と、人間と熊、犬を巡る100年叙事詩。それらの目眩く
 一大パノラマ。

 21世紀になって、こんな破天荒な戯曲、舞台に出会えるとは嬉しい驚きねこ。
 ハチャメチャ脚本だろうがなんでも具現化ぽん!、蜷川幸雄執念のマジカル演出が
 面白い。大仏が、犬仏が、ばばばの群れが、シアターコクーン回転寿司店化がと
 どんどん物量投入。もうお腹いっぱいどころではないですよ、過食というか一つで
 十分ですよ@うどん ねこ。そして言葉、独特のセンス。現代詩ど真ん中の女詩人、
 彼女の祖母のさばけた物言い、アングラ劇してる川下兄弟の会話。なんだかもう逐一
 面白し。物語は滅茶も役者は盤石。常連、ベテラン役者達が揺るぎなく演じてて
 安定安心の下支え。と、キレイにまとめることをしない混とんの4時間を飽きること
 なく楽しむねこ。

 

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