ロマンチカ「悪徳の栄え・美徳の不幸」
＠新宿・シアターアプル (1996/3/28-31 6ステージ） 前売4000当日4300
原作：マルキ・ド・サド 訳：澁澤龍彦 構成・演出・美術：林巻子
出演：原サチコ（ジュリエット）、横町慶子（ジュスチーヌ）
田村敦（高利貸デュ・アルパン）、島田康恵（デュ・アルパン夫人）
田中麻美（娼婦ファティーム）、林祐司（大泥棒ドルヴァル）、
渡辺敬彦（遊蕩児ノアルスイユ）、山田絵美子（ノアルスイユ夫人）
右田晃（男色家ブルサック侯爵）、内山嵩（従僕ジャスマン）
満留宏子、林祐司、田村敦、オクダサトシ、来栖礼子、末永きみよ、
池田明結未、松根恭子、澤田優子、高橋滋己、石野珠麻、オクダサトシ
右田晃、高橋滋己
1996/3/31(日)1:30-3:55PM 晴 前方下手より 客席4割(300人)
美大サークル母体のロマンチカ。エロティック、キュートな女の子劇団。
お話。タイトル原作本2つのカプリング。姉妹二人。数奇な運命。妹は心清く
、それゆえ騙され翻弄転落の身。体武器、悪事加担でのし上がる姉。暴力支配
のSEX展開。当然、見捨てられ妹は、姉の慰み者になるというもの。
サドって嫌い。説明ぽくて、一方的ただの暴力に思えて。SEX扱うなら、ヴィ
クトリア朝時代のポルノグラフィーのが好き。ビジュアルな感じだし、行為の
楽しみあるもの。もっとも、人間と扱わぬ下層民への蔑視、女性へのそれは共
通するけど。
その点、見る楽しさある、今回舞台は○。暴力、SEXシーンが様式化？してる
のとか小奇麗。鋼鉄の黒壁、闇から冴える照明も○。過剰な説明ぽい台詞と
きれいでシンプルなビジュアル。兼ね合いも相反して面白し。でも、ウンゲロ
と暴力の果てしない展開には、飽きとやな気持ち。やっぱ嫌いかな。
それでも、原サチコ。前半の一見無邪気そうな邪気。キュートでエロティック。
後半、堂々の黒男装。スリムな体もかっこいい。嬉しいねこ。
空き空きの客席は淋し。もっとお客入っていいのに。
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