reset-N ver.7.0「knob second」
＠中野・ウエストエンドスタジオ (1998/3/5-8 6ステ) 全自由 前売り2000当日2200
作・演出：夏井孝裕 出演：町田カナ、木村真有子、久保田芳之、山本尚明、
平野祐正、岡田望（青島レコード）、木立隆雅（tsumazuki no
ishi)
1998/3/8(日)晴れ 7:05-8:35PM 前方より 客席ほぼ満員(40人)
客層：20才代中心。男女半々。客入れ：誘導あり。ゆったりと埋まる客席。
初見。舞台。素のまま、会場。コンクリート剥き出しで倉庫ぽい。A4大の白紙が床
一面に。下手前方、２本のワイヤは窓な設定。両脇壁には足場が立てかけられて。
お話。開発中止、置き去られた都市にあるビル。女と男（木村、山本）。女は男へ
の思いをモノローグに語る。なにが欲しいのか理解できない男。ふと女が消える。
投身自殺を確信する男。Ｍ女（町田）登場。プレイのＳ男（久保田）から受ける痛
みの大きさほどに自分の存在を確認。女への思いがしだいつのり、手加減する男に
はその優しさに反した距離を感じてしまう、複雑な女。第三者（木立）に自分を与
えようとする男に疑問と不安を感じている。男二人登場。頭のねじがゆるんでる
青年と雇われの遊び相手。振り回されるほどに、青年の不器用な友情に嫌気がさし
はじめている。青年を託し、でていく雇われ人。行き場のない気持ちのまま、置き
去られた青年。どうしようもない彼が願う死をと、男に願うＭ女、たまらず凶器を
振るう男。そんな振り回されるがままの男は、窓外、恋人の死体を自ら確認する決
意をするが・・。
薄氷な切なな、今はあっても未来はないような、危うい関係性の緊張感。が静かな
中に持続。クールで○。時にこまやかな心象、感情をすべて言葉にする、文章な台
詞はほとんどモノローグ。その深耕、ていうか神経症な細かさには、ふーむねこ。
それ故、会話が納得できるものになってて感心。でも、一字一句に集中して鱈、な
んか疲れちゃったねこ。役者の佇まい、照明、音楽はスタイリッシュ。とほほ笑い
が場違いに欲しくなったりして。
役者。女優の存在感◎。町田さん。屈折した感情を真摯に語るさま○。木村さん。
ガラス細工な危うさを体現して○。男優。個性もひとつ。不安をそのまま形にした
ようで、うーん。客演・木立さんが、さらりとした余裕をみせて○。
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