＠赤羽橋 麻布die pratze(2007/12/20-25 8ステージ)
http://www.geocities.jp/kagurara2000/
全自由 前売3000円 当日3300円
作：田辺茂範 演出：Dr.エクアドル[ゴキブリコンビナート]
照明：萩原賢一郎（（株）ライトスタッフ） 音響：中村嘉宏、齋藤瑠美子
衣装：田辺雪枝 小道具：清水克晋（SEEMS） 宣伝美術：森田涼子
電飾製作：オスメ吉祥寺、千鳥格子 宣伝美術：森田涼子 演出助手：清水俊樹
制作：佐々木のの、今井香月
出演：
加瀬澤拓未：イチロー(犬になりたい男）
佐々木幸子：ルリ子（イチローの恋人） [野鳩]
役者松尾マリヲ：父
斉藤麻耶 ：妹
オマンサタバサ：老人(カミシネマ屋）
草野イニ ：セバスチャン（老人の孫）
斉藤マリ ：犬公方(動物愛護団体総帥）
大佐藤崇 ：ドーベルマン（犬公方の手下）
本間幸子 ：プードル（犬公方の手下）
福屋吉史 ：ハスキー（コスプレ店店長）
丹野晶子 ：犬使い使い
Dr.エクアドル ：犬使い１
ワッシャー木村：犬使い２
スピロ平太：店長（ペットショップ経営）
若人あきこ：中村
川崎まりこ：井上
宇田川真代：平林
森知行、清水俊樹、津久井亜以：大王
2007/12/24（祝月）寒天 6:10-8:31PM（2'21）奧側前方 客席満員（80人）
客層：20-30歳代中心 男女半々。
客入れ：戸外駐車場整列 準備のためとアナウンス開場20分押し 寒いので短縮
希望。円形舞台の周辺に座蒲団席、一段高い箱ベンチ1列。自分の身は自分で守る
新聞紙配布。役者松尾マリヲの歌う客入れあり。上演時間長めにつきトイレ注意あり
（上演中はいけず） 折り込みチラシそれなり。折り込みパンフB5 3ページ
配役、スタッフ、歌詞カード 次回公演。 6/4-9「プリマ転生」再演＠吉祥寺シア
ター 物販。サントラCD 1200円ほか。 カーテンコールなし。
アバンギャルド・パフォーマンス特異のdie pratzeの一方閉館（日暮里に移転)。
最終公演は、変わり種ミュージカル劇団・ロリータ男爵の再演作。演出に迎えたのは
３Ｋ(危険きつい汚い）ミュージカルの雄・ゴキコン Dr.エクアドル。劇場爆破
クラスの演出が危ぶまれるも、クリスマスらしくポップな（演出自称)となり。
舞台。舞台客席の区別ないフリースペース。ほとんどをしめる円形舞台上の縁から
半球カゴが天井近くまで立ち上がり。ジャングルジムよろしく、役者ははい上って
演技。終盤近くでは回転して、取り込む観客のお楽しみ(ひんしゅく？）を買い。
初日は崩壊するカゴを客が支えていたらしいけど、今日は大丈夫。これら後方ぐるり
と回廊を巡らし、サラウンド状態で芝居が行われ。
お話。犬になりたくてしょうがない警官 実はただのおもちゃ屋のせがれ。犬コス
プレなんてまやかしなんて受け入れられず、闇医者にアプローチするも願い叶わず。
そんなところを犬奉行にかぎつけられ、密偵に追われる羽目。恋人はアニメ化ありと
聞いて賛同も、性欲が勝って、引かれたり。やがて、紙シネマのじじいの一言から、
手にした者は犬になれるという犬ストーンの伝説を知ることとなる。
胡散臭いガーリーポップぶりが愉快、危険度少な目でまったり(従来比)楽しめ。
ポップさをねらったとかで、曲は明るくラテン風、美術はいわれればパステル
（例えば、チンポ小道具(造形リアル)はピンク）。そんな風にファニーを装いつつ、
実は欲望忠実な、好き勝手なキャラ達がガチャガチャと騒乱。タニシ、赤飯ら生もの
を飛ばし、生犬と戯れ、汗はむろんなんかもう汁だらけの荒くれ三昧。目を点にして
あきれつつ、自由な迷走ぶりが楽しいねこ。ラストとか要所はべたにやればシリアス
シニカルタッチも沈ませず、面白味に転じてて○。
アフタートークみたいなイベント 8:42-9:40PM 30名
出演：田辺茂範、Dr.エクアドル、うにたもみいち ほか出演役者一同
抜けた多数、言い回し違いなど不問、雰囲気程度で参照ください。
「夜のヒットパレード」趣向で歌リレー ナビゲーター うにたもみいち 雨は夜
更け過ぎに♪。演出を担当 エクアドル ローライズのサンタクロース姿で絶叫口調
恋人がサンタクロース♪。作 田辺さん トナカイの着ぐるみ姿で クリスマス
キャロルが流れる頃には♪ たっぷりと歌いながら舞台へ。
うにたもみいち 役者の皆さんも現れて結構だと思います（で回廊に着替えが終わっ
た役者ずらり(20人)。お客を囲んで車座模様。メリークリスマスとクラッカーを
客席に飛ばし。） 企画は田辺さん、３Ｋミュージカル主宰のエクアドルさんへ
劇団を託そうと思った理由は？。
田辺 前から振りはあったけど無理、お客さん的にきついとやんわり話をそらせて
いた。民主主義な劇団、公演の企画をするミーティングをもった。合同公演は
きついので、演出をお願いしてはどうかと劇団員に持ち替えたら、くいつきが
よかった。基本的に皆しゃべらないが、うん楽しそうというリアクションが
あった。
うにたもみいち どうして両劇団は仲がよいのでしょう。ゴキブリコンビナートは
あえて友好関係を作らない戦略だが。
エクアドル 基本的に演劇が嫌い。嫌いな演劇人の目を、お客さんもそうだけど、
していない。部活の演劇の延長の雰囲気、嫌悪感がない。作風は違うが、楽しめる
数少ない劇団。芝居に対する距離の取り方が近い。
田辺 知り合ったきっかけはガーディアンガーデン、はじめは挨拶程度。今回の作品
の再演を初めてみてもらった、役者と個人的につきあいがあった等きっかけついて
うにたもみいち 超歌劇団は仲の良さの媒介になってる（両人 そうそう）池袋
コミュニティカレッジ・演劇ワークショップで２人に講師をお願いした。
田辺 主宰は他のワークショップに無料に参加できるのと、知り合うきっかけに
なればと。犬になってほえていた。最初はやめればよかったと思ったりもした。
終了公演は池袋の公演でふんどし一丁。代役で頼まれたでたが、自分は汚れたく
ないし、辛いのも嫌いなんでホントにいやな思い出（苦笑）
うにたもみいち 演出の提案があってどうだったか。
エクアドル こんな機会はもうないだろうと二つ返事で引き受けた。ゴキブリコン
ビナートは最初はポップな中に毒をいれていた。いまはアングラな感じをストレー
ト。自分のポップセンスのなさ？、それを試してみたい、ロリータ男爵ならかみ
合ってくれるかと。鉄筋もピンクに、装置むき出しでなくパステルカラーにして
みた。 自分は世間の半分の芝居はストーリーが理解できないが、ロリータ男爵
はわかりやすい。それでも謎の箇所を聞くと正反対の解釈だったりする。今回の
妹の扱い（亡霊だと思っていたとか。）
うにたもみいち 客演したメンバーには相談したのか。
エクアドル していない 田辺 合同公演ではなく招いているので。
ロリータ男爵をいつも見に来ているかわいい者好きのオリーブ少女？も楽しめる
ビジュアルで。
田辺 ちんぽはかわいい感じでピンクにしてくれと、僕らの感覚ではかわいいとは
いえない。
エクアドル キャラクター的なペニスが作れないかと、小道具担当の人に言ったら、
なにをいっているか解らないといわれ、自分たちでつくった。
うにたもみいち 稽古にあたってゴキコンメソッドはあるのか。
田辺 自分たちはまったくしないが、今回肉体訓練があった。
エクアドル 普通の劇団がやっている正統な発声練習を、ピアノにあわせてやった。
加瀬澤 （役者に感想を聞かれて）発声練習とか公民館でやって、僕らの考える
レベルと違ってゴキコンの人達のレベルは半端じゃないので、苦情がくるんじゃ
ないかとヒアヒアした。
(誰だっけ） きついとかなくて、エクアドルさんがいつもにこにこしている人で
楽しかったです（イメージが崩れる？。エクアドル 自分は尻をひっぱたくような
ことはしない）
うにたもみいち 公演では荒っぽいことをしていたが、すんなり入っていけたか。
エクアドル 稽古の時にこうなるとは気づかない出演者がいただろうと。装置をくみ
上げて舞台稽古を始めるときに、女優陣がいきなり怖くてできないと、うろうろ
して確認する時間があった。
田辺 大分安定してきた。最初は装置が崩壊しながら上演していた、溶接がとれて
きたり。最前列のお客さんは舞台を支えながら、初日はやった。
佐藤 (けが人はいたのかに）梁に頭をぶつけて怪我をした。
エクアドル 劇場の構造が油断していると当たる構造（普通ここまで舞台装置を
高くしないから）
うにたもみいち エクアドルさんは演出だが書き換えたりしたのか。
エクアドル 何シーンか書き換えた。台本に精密に書いてある映像の指定を自分は
映像のセンスがないのでなくした。そこに芝居を書いてあてた。
（音楽は？）ストレートにラウド＆ノイジィな感じなので、ラテン、トロピカル感
のある、スペイン風だったり、にした。
（作成期間は）１月前の稽古始まるまで半分できていた。一曲６時間くらい。台本に
曲が組み込まれているのでそのまま詩を活かした。
田辺 劇中の「犬への思い」だけ、初演で歌付きでやっていた。田辺さんのリード
ヴォーカル、舞台に役者があがってフルコーラス初演版、芝居付きで実演。
胴上げでお祭りに終了。
うにたもみいち この劇場はこの公演で終わり。劇場の思い出など。
エクアドル 旗揚げは神楽坂、で例によって怒らせた感じ。こちらは便宜を図って
もらった。こことタイニイアリスだけまた来てくれといってくれた、ほかは二度と
来るなと。（その理由は）復帰に時間が掛かったり、仕切れなかったり、臭い
とか。（客のクレームは）その都度ついて回る。
田辺 劇団では初めて。神楽坂は学校外の初公演で使った。
（神楽坂は残って、ここは日暮里に移る。うにたもみいち アバンギャルドの牙城
みたいな感じなので、ロリータ男爵はよくやったものだと。）
うにたもみいち ２劇団とも小劇場演劇では珍しいミュージカル劇団だが。
田辺 ミュージカルをやりたくてやったわけではない。民主主義なので劇団員に
なにがやりたいか聞いたときにミュージカルやろうと。歌を歌っているお芝居と
いうところから。ガーディアンからミュージカル劇団と言われ初めた。
うにたもみいち 演劇ブックでゼミをもっているが。
田辺 春コースは昼が僕で、夜はちゃんとしたミュージカル畑の人。自分はミュージ
カルをやろうとは思っていないので、芝居を。
エクアドル 最初はミュージカルシーンが入っていた程度だった。アングラだから
歌がついているとかはない。なぜミュージカルかというと、世間といけてないもの
に吸い寄せられる、なんで演劇なのかも同じ感覚、いけてない、さげすまれて
いる。今は状況が違うがかっこいい演劇をやっている人はミュージカルなんてと
言う顔をしていた、そうすると猛烈にミュージカルをしたくなった。
田辺 演劇が好きじゃない。先輩の演劇がつまらなかった、先輩をおちょくるために
つくったのが最初。安っぽいとか恥ずかしいとか、演劇を真面目にしている人達を
むかつかせたいなというのが演劇へのスタンス。
うにたもみいち 似てるとこも違うところもある。田辺さんは既成の演劇をおちょ
くるための武器ということだが。
エクアドル よくわかるが、自分はおちょくられる方に積極的に入っていこうと
する。ステータスが低い方にもっていこうとする。高いことから見下されている
感覚が常にある、それを確信をもって踏み込んでいっている。田辺さんは、そんな
嫌な悪意を前面には出さない、そこが違うかと。
うにたもみいち ダサイというが今回は凝っていたが。
エクアドル 今回は違い。かつてモードといわれたブラジリアンに、くだらないしも
ねたの歌詞をつけて、おちょくる感覚。ミュージカルの勉強はしていないが、へた
うまの似顔絵みたいに、リアルな感じでなく、記号として伝えようと。
うにたもみいち 今回の成果は
田辺 好きにやってもらって、いいんじゃないかと。（お客さんかいわれることは）
普段からアンケートも読まないし。こういうのもあるんだよと。
エクアドル 尻をひっぱたくタイプじゃないし、やってくれないかなと、と思いつつ
人の家の人だしと。最後にばーんと上がってくれてよかった。（ロリータの役者
さんは従順？）個人的には直接なかった。
田辺 斉藤さんとか、丹野さんは客演したこともあるから楽しかったと。
佐々木（ゴキコンを見ずに参加したが）小道具のタニシが腐っていて、腕についた汁
の臭いをかいで、本番中にトイレで吐いたりしました。
うにたもみいち 生ものを使うから。犬は。
エクアドル 見つからなくて、１週間おためし犬のレンタルがあったので。
うにたもみいち 動物をいつも大事にしているが、問題はあったが。
田辺 エクアドルさんになついて、動物たちは問題ない。
エクアドル 初日に途中退場したお客さんが、犬にこんな酷いことをしてと号泣して
いたらしい。当の犬たちは全然喜んでいるので、誤解です。
うにたもみいち 来年の予定
エクアドル 決まっていない。場所を開拓したい。
田辺 ６月に本公演、再演もの。バレエのレッスンをみんなで励む。
うにたもみいち 劇場も終わり、今年も終わりという。 田辺 みんなで携帯電話の
液晶を振って「蛍の光」をうたいましょう。（皆で斉唱しておしまい。）
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