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 燐光群「現代能楽集 イプセン」

 @池袋 東京芸術劇場小ホール1(2009/7/25-8/3 14ステージ)
 http://www.geigeki.jp/
 全指定 前売3600円 当日4000円 ペア6600円 大学・専門学校生3000円
 高校生以下 2000円
  @名古屋 愛知県芸術劇場小ホール 8/11-12 2ステージ
  @伊丹 アイホール 8/14-16 4ステージ

 作・演出:坂手洋二
 照明:竹林功(龍前正夫舞台照明研究所) 音響:島猛(ステージオフィス)
 美術:伊藤雅子、じょん万次郎 衣裳:伊藤雅子 振付協力:矢内原美邦
 舞台監督:高橋淳一 演出助手:清水弥生 宣伝写真:Yurizo 宣伝意匠:高崎勝也
 文芸助手:久保志乃ぶ 後援:ノルウェー王国大使館
 制作:古元道広、近藤順子、永坂悠
 平成21年度文化芸術振興費補助金(芸術創造活動特別推進事業)
 出演:下記  

 2009/8/3(月)曇 2:03-4:34PM(2'30)中段中央 客席ほぼ満員(200人)
 客層:中高年最多に幅広く、グループ客いくつか。女性過半数。
 客入れ:B列最前、ひな壇に9列。さらに舞台が高いので見易し。折り込みチラシ
 結構。パンフ A5 11ページ。挨拶、作家年表、役者紹介、スタッフ。物販。戯曲本
 など。 次回公演。9/18-30「BUG」@スズナリ 11/20-30「ハシムラ東郷」
 @座・高円寺 カーテンコール1回1分。

 現実に生きる人の心情を対話形式で描く、現代能と、亡霊らが主人公となる夢幻能の
 コンビ作品。本歌取りの題材はイプセン。詳細なあらすじの折り込みを予習して望む
 ねこ。

 舞台。高床式ののっぺり正方形フローリング。後方に左右通路。クラシカルな調度を
 持ち込み式。

 お話。「ノーラは…(人形の家)」その後、男はノーラ似の妻をめとるが、思いは
 ノーラとの生活に戻り勝ち。「ぶらんぶらん(ブラン)」キリスト教原理主義の牧師
 は信仰を貫き、その影響は周囲に及んでいく。「野鴨中毒(野鴨)」工場主を中心と
 した泥沼な男女親子関係。無為な子供がその犠牲となってしまう。「ヘッダじゃない
 (ヘッダ・ガブラー)」自身を失っていくヘッダの妄想。

 スパイシーに苔むした古典を復興再生、追体験。奇抜な試みも、文学的な香りもして
 案配よく仕上げ、長時間も面白くみるねこ。現代能?な追想、亡霊語りらで客観性、
 原作の問題意識、批判視点らをくっきり抽出した印象。ブランでは、牧師の狂気を
 翻弄される村民達のありさまから強調。野鴨は、俗物の醜さを、森を象徴するモブと
 3人1役の少女の清涼さと対比。とか。「ノーラは」は虚実が整理できず、混乱ねこ。
 「ヘッダ」はまんま感がして、うーん。
 
 役者。客演の馬渕英俚可さん、熱演。紺野美沙子さん、ムーディ。
 

・アフタートーク
 東京 7/28 出演:バー・クレメトセン(ノルウェーナショナル・シアターフェス
 ティバル・ディレクター/スポンサー・ディレクター)、坂手洋二
・レクチャー 7/29 「イプセン劇の可能性について」国際演劇交流セミナー共同企画
 出演:バー・クレメトセン

 出演:
 「ノーラは行ってしまった」
 馬渕英俚可:女1
 中山マリ :女2
 大西孝洋 :男1
 猪熊恒和 :男2
 川中健次郎:男3

 「ぶらんぶらん」
 いずかしゆうすけ :プラン
 紺野美沙子 :アグネス
 伊勢谷能宣 :エイナル
 馬渕英俚可 :ゲルド
 中山マリ  :プランの母
 鴨川てんし :百姓
 杉山英之  :村長
 川中健次郎 :ドクトル
 西川大輔 :男1
 武山尚史 :男2
 鈴木陽介 :男3
 大西孝洋 :男4
 猪熊恒和 :男5
 渡辺文香 :女1
 安仁屋美峰 :女2
 矢部久美子 :女3
 阿諏訪麻子 :女4

 「野鴨中毒」
 杉山英之 :男1
 伊勢谷能宣:男2
 西川大輔 :男3
 鈴木陽介 :男4
 武山尚史 :男5
 いずかしゆうすけ :男6
 川中健次郎:男7
 鴨川てんし:男8
 矢部久美子:女1
 安仁屋美峰:女2
 樋尾麻衣子:女3
 中山マリ :女4
 馬渕英俚可:女5
 阿諏訪麻子:娘1
 横山展子 :娘2
 根兵さやか:娘3
 猪熊恒和 :猟師
 大西孝洋 :脚を引きずる者

 「ヘツダじゃない
 紺野美沙子:ヘッダ
 中山マリ :ユリアーネ
 鴨川てんし:ブラック判事
 猪熊恒和 :テスマン
 大西孝洋 :エイレルト
 樋尾麻衣子:テーア
 安仁屋美峰:ベルテ
 渡辺文香 :ミスダイアナ

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