[前頁] [ホーム] [一覧]

 離風霊船 リブレプロデュース 伊東由美子生誕50周年記念公演「少女仮面」

 @高円寺 座・高円寺1(2010/7/24-8/1 10ステージ)
 http://za-koenji.jp/
 全指定 4000円

 作:唐十郎 演出:久保井研[唐組
 照明:沖野隆一(RYU CONNECTION) 音響:高木宏 音楽:小室等
 舞台美術:田中敏恵 舞台監督:廣瀬次郎 衣装:佐山妙 特殊効果:気田睦
 宣伝美術:篦棒 演出助手:太田美乃里 制作:落合直子、月森真奈美

 出演:
 伊東由美子       :春日野八千代
 浅田よりこ[双数姉妹]  :貝(少女)
 朱源実         :老婆
 柴田明良[ストレイドッグ]:腹話術師
 京本千恵美       :その人形
 青山勝[道学先生]    :ボーイ主任
 岩戸秀年        :ボーイ1、看護婦
 菊地創         :ボーイ2、甘粕大佐
 荒谷清水[南河内万歳一座]:水道飲みの男
 坂口沙由理       :防空頭巾の女1
 加古みなみ       :防空頭巾の女2
 川崎蘭子        :防空頭巾の女3
 木村唯委        :防空頭巾の女4
 小林和寿代       :防空頭巾の女5
 大道朋奈        :防空頭巾の女6

 2010/7/26(月)曇|雨 7:33-8:51PM(1'17)後方下手 客席7割(120人)
 客層:20歳代と中年層、おじさんが目立ち。男女半々。
 客入れ:2列目まで平床、あとひな壇に椅子7列。両サイドに空席。折り込みチラシ
 なし、ロビー置き。パンフ A4 3ページ。写真付き配役とプロフィール。衣裳を
 着ている写真で親切。物販。パンフ A5 18ページ 600円。挨拶、稽古場写真。
 カーテンコール1回1分。

 69年唐十郎作品。伊東由美子が念願にしてきた役を、生誕50年の節目に上演とか。

 舞台。半地下の薄汚れた喫茶店。上手奧に地上への階段、ダイヤ模様のある扉と
 飾り窓。降りてテーブルセット2。下手にカウンター、ソファとテーブル。
 お話。かつての宝塚歌劇団スターが営む喫茶「肉体」。人形を介して会話する腹話術師
 、水道水をむさぼり飲んで去る男が常連。マスターの厳しい教育に、ついて行けない
 従業員はままならない。そこにスターに憧れた少女と老婆がやってくる。元スターは
 少女に一目惚れし、弟子とするが。
 
 達者な役者と作品の力を借り、見応えある舞台となり。男装の麗人役を美しく颯爽と
、熱気と切実なおかしみをもって演じた伊藤。跳梁跋扈する妖怪じみた肉体とまとう
 哀感でみせる荒川。毒をはらみつ、確かに演じ見せた腹話術師・柴田。
 演出は、作品とがぶり四つで奮闘努力。でかすぎる空間に猥雑濃厚な唐世界を成立させ。
 ただ、冒頭の少女と老婆の歌に、唐十郎の歌唱をかぶせるのは単純聞きづらくて△。
 

[月間一覧