＠早稲田 space早稲田(2011/5/13-19 9ステージ)
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全自由 前売・当日共3500円 学生割引3000円
作・演出：前川麻子 音楽：熊坂義人、スパン子 舞台美術：井上正巳
照明：黒尾芳昭 音響：渡辺禎史 舞台監督：小形知巳 演出助手：津田敦子
イラスト：灘本唯人 宣伝美術：植村慎一郎 制作：龍昇、吉田重幸、畑中由紀子
主催：龍昇企画 助成：平成22年度文化芸術振興費補助金（トップレベルの芸術芸術
創造事業）
出演：
龍昇 ：平井(調査員）
吉岡睦雄：一郎(夫）
前川麻子：幸子(妻)
吉田重幸：吉田(老人）
内野修平：内野(調査員）
2011/5/13(金)晴 7:00-8:36PM(1'36)前方中央 客席8割(30人)
客層：中年男女中心の大人客席。
客入れ：開場は開演定時20分前。10人ほど。ベンチ1椅子3列。後から来る人のため
奥詰めをゆるくお願い。エアコンが壊れたとかでむしむし、でも大丈夫。
折り込みチラシそれなり。パンフ B5 3ページ。配役、スタッフ、長めの挨拶、
予定。物販なし。カーテンコール1回。
ノルウェー＝スウェーデン映画「キッチン・ストー リー」から着想を得たとか。
舞台。段ボールハウスがそこかしこ5つ。家の絵を描いたりしていじましい。
中央に奥に公園の水飲み場。上手手前にベンチ、酒カートンに板を渡したテーブル。
お話。高度成長期、協力するとカラーテレビでもらえるという家庭調査員の話。
台所に寝泊まり、主婦の動線をひたすら観察する。一日の終わりに幸せでしたかと
問うというもの。登場する調査員は事業に失敗、妻子に逃げられたダメ男。調査
される家の亭主は百科事典のセールスマンだがさっぱり売れず、妻に八つ当たりを
するゲス野郎。妻はといえば、魯鈍で糠に釘。
ダメ人間に愛ある滋味(滋養はないか）ある一幕。情けない中年を演じて◎な龍昇、
ダメ中年主婦なれど妙にかわいい前川麻子の演技交換がゆる楽しいねこ。でかい子供
な哀しさを滲ます、暴力亭主役・吉岡睦雄がスパイシー。前川さんとの本気のけんか
芝居に急転するラストで爆発して、一味唐辛子。全編、登場人物の転落した心象を、
ホームレス生活に重ねる小道具、装置演出が面白いねこ。
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